先住民族関連ニュース

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<北海道>アイヌ新法案に異議 札幌でデモ行進(動画)

2019-03-04 | アイヌ民族関連
HTB 3/3(日) 21:00配信

 アイヌ新法案に先住民族として認められるべき権利が盛り込まれていないとして、アイヌの人らが3日、札幌でデモ行進を行いました。
 大通公園周辺で行われたデモ行進には、アイヌの人らで作る市民団体から30人以上が参加しました。政府がアイヌ民族を「先住民族」として初めて位置づけたアイヌ新法案について、参加者は「欧米などの先進諸国が先住民族に対して認めている土地などの権利が盛り込まれていない」と訴えました。ウコチャランケの会の石井ポンぺ会長は「私たちに謝罪をし、私たちの求める自決権を確立してもらいたいと思っています」と話しました。政府は先月、アイヌ新法案を閣議決定していて、今国会中の成立を目指しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190303-00000006-htbv-hok

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500年前のアイヌ民族の住居、初復元 伊達噴火湾研究所が模型で

2019-03-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/03 05:00

遺跡の発掘調査などを基に復元した約500年前のアイヌ民族の住居の模型(伊達市噴火湾文化研究所提供)
 【伊達】伊達市教委の市噴火湾文化研究所は、市内の遺跡の発掘調査や古い文献を基に、約500年前のアイヌ民族の住居(チセ)を、幅約30センチの模型にして復元した。16世紀以前の古いチセの復元は今回が初めて。柱が細く屋内に梁(はり)がないなど、明治時代の調査などを基に道内各地の博物館で復元されているチセとは構造が異なる。専門家は、時代によるチセの変遷を物語る貴重な資料と評価している。
■明治以降と異なる構造
 同研究所は2010年から北海道博物館と共同で、市内のカムイタプコプ下遺跡を調査し、16世紀の層から、柱15本の跡が長方形に並ぶチセの跡を見つけた。長方形の面積は約47平方メートルだった。
 模型は、北海道博物館の元学芸員小林孝二さんが監修し、このチセを25分の1のサイズで復元。チセの柱跡の直径は平均9・3センチと比較的細いため、重い構造物は支えられず、梁がないと推定した。やはり柱が細く梁がない、チセの建て方を描いた1823年の絵図も参考にした。
 同研究所によると、これまで道内で復元されたチセは柱の直径が25センチ程度と太く梁がある。同研究所の青野友哉学芸員(46)は「500年前のアイヌ民族の住居は近代とは異なる特徴を備えていた。一口にアイヌ文化と言っても変遷してきたことが分かる」とする。
 北海道博物館の添田雄二学芸員(45)も「アイヌ文化は時代や地域ごとに多様だった。今回の復元は、それを明らかにした上で意義深い」と評価する。
 模型は、だて歴史の杜カルチャーセンター(伊達市松ケ枝町)で10日午後2時から開かれるアイヌ文化の講演会で初公開する。参加無料で申し込み不要。(中野訓)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282397

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アイヌ新法 誇り回復の道筋どう描く

2019-03-04 | アイヌ民族関連
信毎新聞(3月3日)
 政府がアイヌ民族支援の新法案を衆院に提出した。
 政府として初めてアイヌを先住民族と位置付けた。日本は単一民族国家、とする見方から公式に決別することになる。意味は大きい。
 新法をてこに、アイヌの人々のアイデンティティーを回復し、確立する道筋を描きたい。
 「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための政策の推進に関する法律」が法案の名称である。目的を定めた第1条では「日本列島北部周辺、とりわけ北海道の先住民であるアイヌの人々」と明記している。
 明治政府は蝦夷地を北海道と名付けて以降、本土からの入植を奨励し、既に住んでいたアイヌの人々には同化を強要した。土地を奪い、生業の狩猟や漁労を制限して農業への従事を強いた。
 戦後改革の中でも大きな変化はなかった。差別的な北海道旧土人保護法が廃止されたのは1997年のことである。
 同化政策は今も影を落としている。道による2年前の調査では大学進学率は33・3%で、地域平均より10ポイント以上低い。
 法案は差別や権利侵害の禁止を基本理念に掲げる。国は市町村が進める支援事業を交付金で支える。サケ捕獲や国有林の林産物採取には特例措置を講じる。
 白老町に来春開設する「民族共生象徴空間」は、アイヌ文化の振興拠点と位置付ける。施設の愛称はウポポイ。大勢で歌うこと、という意味である。
 支援の枠組みが体系的に整えられる。歓迎したい。
 問題は差別の歴史や国の責任に触れていないことだ。民族の誇りが回復されるには、新法が必要とされた理由や背景を改めて振り返り、国民レベルで共有することが欠かせない。国会が付帯決議などの形で歴史的経緯に言及するのは一つのやり方だ。
 権利回復を求める運動は長い歴史を持っている。北海道ウタリ協会(現・北海道アイヌ協会)がアイヌ民族の自立をうたう新法の制定を求めたのは1988年だった。日本を多民族国家と認めることに対し自民党内などで異論が強く、実現しなかった。
 今度の法案は政府主導でまとめられた。背景には東京五輪・パラリンピックをにらみ、先住民族問題に関心の深い欧米の人々にアピールする思惑がありそうだ。
 外面を整えるだけの法律になるようでは困る。政府がどう運営するか、目を光らせたい。
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20190303/KT190301ETI090003000.php

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混迷が続く世界情勢の渦中で少数民族の将来はどうなるか

2019-03-04 | 先住民族関連
オリコンスタイル 2019-03-03 05:00

『多文化主義のゆくえ 国際化をめぐる苦闘』ウィル・キムリッカ著(法政大学出版局/4800円)
移民などの民族的マイノリティの権利や文化をホスト国で認める「多文化主義」に近年、逆風が吹いている。2010年代初めにドイツのメルケル、英国のキャメロン両首相がともに「多文化主義の失敗」を口にし、移民統合の在り方に再考を促した。最近では、難民流入もあり、多文化主義を批判するポピュリスト政党の支持も伸びる。
本書が挑むのは、著者が言う「正真正銘の地雷原」に突入し、劣勢に立つ多文化主義の中でも「リベラル多文化主義」、すなわち民族的マイノリティの地位や文化の違いを公式に認め、公的な制度の主体とする政策を擁護することだ。その対象となってきたのは、「移民」だけではない。歴史的には、インディアンやアボリジニなど先住民への権利保障、政治的にはカナダのケベック州や英国から独立を目指すスコットランドのような地域文化の要求なども含む。
こうした多文化主義の複層的な側面だけでなく、途上国での多文化主義を含む地域的な多様性を網羅するのも特徴だ。国家分割の歴史を持つ東欧諸国などでは、マイノリティ問題が安全保障と分かち難く存在すること、植民地の経験を持つ途上国では、民族的マイノリティと先住民の線引きが重複することなどが詳述される。
夥しい数の事例からは、マイノリティの処遇は教育制度や言語政策に留(とど)まらず、経済的な再分配など複数領域に複雑に広がっていることに気付かされる。時間と空間の横断的な分析の中で強調されるのは、国際連合や専門機関、地域機構やNGOなど、国際的なネットワークにより、リベラル多文化主義が推し進められている点だ。
例えば、戦後、西ドイツの再軍備が認められた際、デンマークとマイノリティに関する互恵待遇協定が結ばれたし、アフリカ諸国では、地域的な民族紛争の解決プロセスに組み込まれたりするなど、多文化主義は国内的、国際的な次元にまたがって展開されている。
これは、多文化主義を通じて、国民国家での既存社会との境界線が組み直されることを意味する。その国が民主的であれば、民族的マイノリティも、集団総体として民主的になる好循環が生まれる。
先進国での移民の数は、戦後期で過去最高の水準に達し、途上国の人口移動もかつてないほどの勢いにある。「一国家・一民族・一言語」という前提条件が崩れているのは、どの国でも同じだ。多文化主義の理論的枠組みと豊富な事例紹介は、「労働力」や「移民」という言葉以外に異なる者への想像力を未(いま)だ持ち得ていない私たちにとって、大きな刺激となるだろう。
(選・評/北海道大学大学院法学研究科教授 吉田 徹)
https://www.oricon.co.jp/article/717511/

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川が凍ったスケートリンク、全長最大8キロ超 アートやグルメも カナダ・ウィニペグ

2019-03-04 | 先住民族関連
AFPBB News3/3(日) 15:32配信

カナダ・ウィニペグの「レッドリバー・ミューチュアル・トレイル」で、コンペティションで選ばれ設置された雪だるま形のアート作品(2019年2月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】カナダのウィニペグ(Winnipeg)では、毎年冬になると市内を流れる2本の川が凍結して世界有数の長さを誇る屋外アイススケートリンクになり、スケート靴を履いた大勢の人たちが楽しいひとときを過ごす。1月には気温が氷点下40度まで下がる厳しい寒さの中、屋外でのスケートは憂鬱(ゆううつ)なこの季節の気分転換になっている。
 このスケートリンク「レッドリバー・ミューチュアル・トレイル(The Red River Mutual Trail)」は、レッド川(Red River)とアッシニボイン川(Assiniboine River)が交わる市内中心部のフォークス(Forks)がスタート地点で、コースには世界各地の建築家が設計した休憩所が点在している。かつては先住民が集まる場所だったフォークスだが、現在はマーケットや飲食店、美術館や博物館などがある。
 国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されているオタワのリドー運河(Rideau Canal)にもスケート場が設けられ、長さは7.8キロと世界最長だと称している。ただ、レッドリバー・トレイルは利用者がピークに達する2月に8.45キロまで伸び、リドー運河のスケート場を上回る。
 2018~19年シーズンのオープン以来、レッドリバー・トレイルには歩行者や自転車に乗った人々、スケート靴を履いた人々が大勢詰めかけている。朝や夕方のラッシュアワーに交通渋滞を避けて通勤ルートとして使う人もいる。
 また、レッドリバー・トレイルはウィニペグの文化の中心にもなっており、屋外で体を動かしつつユニークな芸術作品風の休憩所を楽しめるようにすることで、部屋にこもって映画を立て続けに見て過ごしがちな人々を引き寄せている。休憩所の設計はコンペティションで選ばれ、今回は約60か国から応募があった220点を超える作品のうち、15点前後の作品が氷上に展示されている。
 凍結した川の上には季節限定の飲食店も毎年開設され、何か月も前に予約を取ることができたごくわずかな客にグルメな料理が提供されている。【翻訳編集】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190303-00000023-jij_afp-int

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