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遠山サキさん(アイヌ文化伝承者) 12月15日死去 90歳 活動の輪 人柄で広げる

2019-03-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/30 17:00
 気がついたら、一緒に伝統的な手仕事や踊り、料理に取り組んでいた―。学びの輪に引き込む雰囲気づくりが実にうまかった。息子3人、娘3人のうち、4人がアイヌ文化に親しみ、さらにその子どもたちの世代まで加わった。
 日高管内浦河町出身。アイヌ民族伝統の着物や編みかご、木彫りなど手作りの作品を持ち寄った「親子孫3世代展」を2003年の名古屋を皮切りに佐渡(新潟県)や札幌で開き、世代を超えた継承の姿を来場者に見せた。
 札幌展を09年に取材したことで娘世代、孫世代との縁ももらった。作品の多彩さもさることながら、会場で和気あいあいの「大家族」を目にすると、文化を覚えることがどれほどの充足感をもたらすのか感じずにいられなかった。
 「母から伝承を強要されたことは一度もなかった」と三女の堀悦子さん(65)=浦河町=。親交のある人は「呼ばれればどこにでも行く気さくな人柄の一方、語る言葉にはアイヌの精神、世界観がこもっていて、スケールの大きさを感じた」と人物像を語る。
 前半生は苦労の連続だった。母親を4歳で亡くして叔母夫婦に育てられ、小学校を卒業すると奉公に出て、15歳からは農家で働いた。結婚後も働きづめだったが、時間をつくっては地元の伝承者浦川タレさん(故人)らの下に通った。その中でタレさんから言われた言葉は「出し惜しみしないで皆に教えてやれよ」。それを自身に課し、家族や後進に実践した。
 生前、「教えるおかげで人に喜ばれ、人と仲間になることが大好きになった」と語っていた。伝承活動は自身の生き方も変えた「宝物」だった。(編集委員 小坂洋右)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291701

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CGを導入したアイヌシアターの舞台監督 床州生(とこ・しゅうせい)さん

2019-03-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/30 09:32
 阿寒湖アイヌシアターイコロ(釧路市阿寒町阿寒湖温泉)の舞台監督として、アイヌ舞踊とコンピューターグラフィックス(CG)を融合させた新しい演目「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」を上演している。「想定以上にダイナミック」と自信をみせる。
 イコロで、年間1200本を超す古式舞踊などの舞台を統括する。CG導入は5年前から考えてきた。所属する阿寒アイヌ工芸協同組合は1960年代から、アイヌ民族の神話を題材に演劇や人形劇を上演しているが、舞台照明では万物に宿る神々が放つ光を表現しきれなかった。ロストカムイでは「狩猟の神(ホロケウカムイ)」と先人にあがめられたエゾオオカミが、全身から光を放つ姿をCGで立体的に再現。アイヌ舞踊と現代舞踊の「共演」を実現させた。
 阿寒湖温泉生まれの木彫家。少年時代は米国のポップアートに傾倒した。東京で働き、24歳で帰郷し、初めてアイヌ古式舞踊などの伝統文化を学んだ。今は自然との共生を重んじる民族の精神を敬う。自身も踊り手の一人としてCGを背にアイヌ舞踊を踊る。
 父はアイヌ民族の木彫家、故床ヌブリさん。阿寒湖アイヌコタンの劇団で演出家も務め、76年にはユカラ(英雄叙事)劇のパリ公演を成功させている。「父には木彫りも芝居も教わっていないが、自然に同じ道を歩いていた」と笑う。53歳。(佐竹直子)
◆イコロ、ホロケウカムイのロとユカラのラは小文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291662

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国の道内公共事業費16%増 地震で防災強化

2019-03-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/30 05:00
 国土交通省は29日、2019年度予算に盛り込んだ公共事業費の配分を発表した。総額8兆9534億円(事業費ベース)で、道内分は前年度比16・1%増の6067億8400万円。胆振東部地震などを背景に防災対策の予算が膨らみ、前年度を大きく上回った。開発局の直轄事業が3233億5500万円、自治体への補助事業が2834億2900万円となった。
 防災関連では、胆振東部地震で土砂崩れが起きた胆振管内厚真町の厚真川水系3カ所での砂防工事に10億円を配分。上流部に堆積した土砂が雨で流れ出さないよう、コンクリートでせき止める。砂防事業はこのほか直轄、補助合わせて35カ所に計62億円を充てた。札幌市清田区などで液状化した宅地の復旧には28億円。
 新規事業となる北海道横断自動車道の北見市端野町川向―美幌町高野間(約14キロ)と、釧路管内厚岸町の尾幌―糸魚沢間(約28キロ)の整備では、調査や設計の費用として各1億円を計上。港湾関連では、苫小牧港西港区で貨物船用の岸壁整備に着手する。
 継続事業では、新千歳空港の整備が120億2800万円。このうち約60億円が国際線ターミナル関連で、駐機場拡張や誘導路増設、税関や出入国審査の機能強化などを行う。小樽市の国道5号で急カーブを解消する「塩谷防災事業」ではトンネル新設などに23億円を計上した。
 北海道新幹線関連では、新函館北斗―札幌間に前年度より117億円多い487億円を計上。トンネル工事や用地取得を進めるほか、地上部分を走る「明かり区間」の工事に着手する。胆振管内白老町で来春開業予定のアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の整備には12億円を充てた。(権藤泉)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291601

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JR最終赤字1億円 国の200億円支援で改善 厳しい状況変わらず 20年3月期見通し

2019-03-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/30 05:00
 JR北海道は29日、2019年度の事業計画を公表した。20年3月期単独決算の収支は純損益が1億円の赤字になる見通し。前期(19年3月期見通し)の純損益は209億円の赤字だが、国が19、20年度に年約200億円の財政支援を行うことで大幅に改善した。20年3月期が赤字となれば4期連続。年約200億円の支援を受けてもJR単体では赤字から脱却できず、厳しい財政状況には変わりない。
 収支計画によると、20年3月期の営業収益は今年10月の運賃値上げや訪日外国人客の利用増などで鉄道運輸収入の増加を見込み、前期と比べ35億円増の919億円と予想した。本業のもうけを示す営業損益の赤字は前期に比べ41億円圧縮し479億円。経常損益の赤字は同38億円圧縮し176億円となった。
 JRによると、ホテル業や小売業などグループ会社を含めた20年3月期連結決算は、純利益が17億円の黒字になる見通しで、黒字になれば4年ぶりという。
 19年度に行う主な事業としては、北海道新幹線の高速化に向けて「貨物列車との共用走行に起因する課題の抜本的な解決に向け、関係者とともに具体的な検討を進める」と事業計画に初めて明記。最高時速260キロの北海道新幹線は現在、青函トンネルを含む貨物列車との共用区間(約82キロ)では時速140~160キロに制限されている。
 このほか、来春に快速エアポートを1時間に4本から5本に増便するほか、車両は特急20両、普通列車13両を導入する。胆振管内白老町のアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の20年春の開業に向けて、白老駅に停車する特急列車を増やすことを検討。岩見沢市内の運転所跡地を活用し、太陽光発電所の開発に着手することなどを盛り込んだ。(徳永仁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291583

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ボーカルアジアフェスが日本初上陸 8月の瀬戸内国際芸術祭で開催/台湾

2019-03-31 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2019/03/30 12:16
(台北 30日 中央社)台湾を拠点とするアジア最大規模のアカペラの祭典「ボーカルアジアフェスティバル」(VAF)が8月、瀬戸内国際芸術祭のプログラムの一環として香川県高松市で開催される。VAFが日本に上陸するのは初めて。
アジアや世界各地のプロシンガーが参加するボーカルアジアは、2011年の台北市を皮切りに、これまで台湾や中国、韓国の各都市で開催されてきた。9年目を迎える今年は、300組余りの歌手・グループが8月9~12日にかけて高松港の周辺などで自慢ののどを披露する。台湾からは台湾原住民(先住民)プユマ族出身の歌手、サンプーイ(桑布伊)や客家語ミュージシャンの謝宇威、アカペラグループのオカイ・アカペラ(欧開合唱団)などの出演が予定されている。
ボーカルアジアの陳鳳文理事長は、瀬戸内国際芸術祭に招かれたことは台湾文化のマイルストーンだと喜びを示したほか、来年の開催地は南部・高雄市になると予告。同年開催される東京五輪のパワーにあやかりたいと意欲を示した。
(鄭景ブン/編集:塚越西穂)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201903300001.aspx

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「ゴールデンカムイ」で「アイヌ文化」に興味をもったら次はコレ![コミックスベストセラー]

2019-03-31 | アイヌ民族関連
ブックバン3/30(土) 7:30配信
 3月26日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、コミックス第1位は『ゴールデンカムイ(17)』が獲得した。
 第2位は『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦(14)』。第3位は『ジョジョリオン(20)』となった。
 1位の「ゴールデンカムイ」は熱い少年漫画としての側面だけではなく、アイヌ文化を丁寧に描くことで、衰退しつつあったアイヌ文化に光を当て、一石を投じた意義深い作品でもある。3月15日に発売された関連本『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』中川裕[著](集英社)も話題だ。こちらは「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修者でもある言語学者の中川裕さんが、漫画の各場面を引用しながら文化的側面から詳細な解説と考察を行っている。またより深くアイヌ文化を知りたい人のためのブックガイドや野田サトルさんによるオリジナル描き下ろし漫画も収録されている。
1位『ゴールデンカムイ(17)』野田サトル[著](集英社)
「撃つときは必殺でなくてはならない 仕留め損なえば次に狙撃されるのは自分なのだ」 山猫VSロシアンスナイパー、狙撃手たちの日露戦争、延長開戦! 眠るのは、どっちだ!! ? そして、尾形、ウイルク、キロランケ、それぞれの過去の暗部が照らされる。超絶好調! 樺太闇鍋ウエスタン・キレ味鋭い第17巻!!! !!! ! (集英社ウェブサイトよ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190330-00565313-bookbang-ent

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