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ロシア元上院議長、北方領土改名提案へ 「『ハボマイ』は日本語名」主張

2019-03-03 | アイヌ民族関連
共同通信3/2(土) 7:17配信
 2011年までロシアの上院議長を務め、現在は下院第4勢力の左派系政党「公正ロシア」党首を務めるセルゲイ・ミロノフ氏は2月28日放送の国営ニュース専門テレビ「ロシア24」で、北方領土(ロシア語名南クリール諸島)について「過去も現在も将来もロシアの領土である」と主張、同党が名称を「ロシア諸島」に改名する提案を行う考えを明らかにした。
 ミロノフ氏は特にロシア語でも「ハボマイ」と呼ぶ歯舞群島について改名の必要性を強調。その理由として「歴史的にイトゥルプ(択捉島)、シコタン(色丹島)はアイヌ語由来の名称だが、ハボマイ(歯舞群島)は日本語の地名だ。どうして我々の島に日本語の名前を使わなくてはならないのか」と述べた。
 しかし、内閣府のホームページによると、北方四島の名称はいずれもアイヌ語由来で、歯舞については「名称の由来はアイヌ語で『流氷のある島』という意味」だ。ミロノフ氏が何を根拠に「日本語の地名」と主張しているのかは不明だ。
 ミロノフ氏は北方領土は18世紀にロシアの探検隊がその存在を確認し、ロシア帝国領に編入しており、歴史的にもロシア領だと指摘。1956年の日ソ共同宣言で定められた平和条約締結後の色丹島、歯舞群島2島の引き渡しも拒否する考えを鮮明にした。また、歯舞群島について当時「緑の島」と名付けられたことから、同じ名前に変更する必要性を力説した。
 北方領土を巡っては、ロシアの極右政党、自由民主党所属の下院議員が、北方領土の日本への引き渡しを禁ずる法案を下院に提出するなど、議会内でも反対の声が強まっている。
 公正ロシアは貧困対策や汚職取り締まりなど、いわゆる左派的な政策を主張する政党だが、議会ではプーチン政権の政策に賛同することも多く「体制内野党」と称される。ミロノフ氏は2004、12年の大統領選に出馬したが落選。18年の大統領選には「ロシア政界でプーチン氏に代わる価値ある人はおらず、彼は最良の候補」として自党から候補を擁立しなかった。 (共同通信=太田清)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190302-00000001-yonnana-soci

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五輪開会式でアイヌの踊りを 「オリパラ精神にかなう」

2019-03-03 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2019/03/03 00:35
 2020年東京五輪の開会式で、アイヌ民族の文化を披露しようという動きが進んでいる。長年、差別や迫害に苦しんできたアイヌ民族だが「五輪で文化や伝統を世界にアピールしたい」と関係者は期待する。

朝日新聞 伝統的な踊りを披露するアイヌの人たち=2019年3月2日午後4時45分、北海道白老町、豊間根功智撮影
 2日、北海道白老町の公民館で、約30人のアイヌ民族が伝統衣装をまとい、踊った。「剣の舞」や「黒髪の舞」など七つの踊りを約30分間で表現した。
 北海道アイヌ協会が主体となって3年ほど前から、東京五輪でアイヌ文化を発信しようと議論を始めた。アイヌの踊りは地域で異なり、民族を一堂に集めるのも難しい。各地で踊りを指導するサブリーダーを30人ほど決め、月に一度、練習を重ねてきた。
 リオデジャネイロやシドニー、バンクーバーなど過去の五輪では先住民が開会式に登場した。「アイヌの精神は世界に平和を訴えること。『オリパラ』の精神にかなっている」と、演出を担当するアイヌ民族の秋辺日出男さん(57)は言う。五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を総合統括する野村萬斎さんにも手紙を送り、採用を依頼したという。「アイヌの人たちに、『前に出て』と呼びかけたい」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/e4-ba-94-e8-bc-aa-e9-96-8b-e4-bc-9a-e5-bc-8f-e3-81-a7-e3-82-a2-e3-82-a4-e3-83-8c-e3-81-ae-e8-b8-8a-e3-82-8a-e3-82-92-e3-80-8c-e3-82-aa-e3-83-aa-e3-83-91-e3-83-a9-e7-b2-be-e7-a5-9e-e3-81-ab-e3-81-8b-e3-81-aa-e3-81-86-e3-80-8d/ar-BBUhWn7

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春秋

2019-03-03 | 先住民族関連
日本経済新聞2019/3/3付
紀元前の18世紀頃から12世紀頃にかけてアナトリア地方(現在のトルコ)に王国を築いたヒッタイトは、知的財産の価値がわかっていた民族だ。当時極めて貴重だった鉄の製法が周辺国に渡らないようにし、丈夫な鉄製の武器で強国エジプトの対抗勢力にのし上がった。▼人の往来がまれな村はずれに炉を造り、最終製品にする工房も秘密にして、温度管理や焼き入れなどのノウハウの流出を防いだと考えられている(大村幸弘著「アナトリア発掘記」)。はじめて鉄をつくったのは実はヒッタイトでなく、先住民族との説がいまは有力。だが技術を厳重に管理する能力には秀でていたわけだ。▼昔も今もテクノロジーを押さえられるかが覇権争いのカギを握る。古代が鉄なら現代は人工知能やロボットなどの技術だ。米トランプ政権は中国が国をあげて米国の技術の機密情報を盗み出していると警戒する。米中貿易協議で重点をおく一つは知財の侵害阻止だ。技術の流出防止に躍起なさまは「鉄の王国」とも重なる。▼なぜ鉄が生まれたかは謎だが、先の発掘記はこんな見方を示す。金、銀、銅の細工にたけたアッシリア商人がアナトリアにやって来て、鉱物資源の知識が豊富な先住民と試行錯誤するうちに製鉄の方法を発見したというものだ。技術革新を生む異文化の融合。トランプ大統領は移民排斥を唱える。技術を生む力は大丈夫か。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO41979760T00C19A3MM8000/

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