北海道新聞 05/27 00:21 更新
鈴木直道知事は26日、道内18市町で6月13、14両日に予定されている東京五輪聖火リレーの公道での実施を中止する意向を表明した。道庁で記者団に「(道内への新型コロナウイルスの)緊急事態宣言が延長されれば実施は難しい」と述べ、政府が6月20日までを軸に調整している宣言延長の決定後、東京五輪の大会組織委員会と中止の方向で協議する考え。準備してきた市町からは感染拡大が続く現状を踏まえ、「やむを得ない」との声が上がった。
知事は、札幌市中央区の北3条広場と胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で予定する聖火到着を祝う式典についても「極めて限定的な形で対応していく」と説明。無観客で点火セレモニーなどを実施する考えを示唆した。
道内の聖火リレーは約200人が参加し、札幌や胆振管内厚真町などを走る予定だった。知事は走る機会を失う可能性の高い聖火ランナーに対し「気持ちに寄り添った対応を考えていく必要がある」と述べ、配慮する姿勢を示した。
知事の中止意向表明を受け、道内の聖火リレーのスタート地点である函館市は「楽しみにしていた市民も多く非常に残念だ。ただ、感染拡大を防ぐためにはやむを得ない」(市教委スポーツ振興課)と述べた。式典開催地の白老町は「人が集まることを不安に感じる町民もいる。感染対策を徹底し、最低限の形で開催してほしい」と注文した。
聖火リレーが行われる予定だった地域では、北斗市が聖火の出発と到着を祝う市主催のイベント中止を発表するなど、独自に企画していた関連事業の中止や縮小を決めた市町もある。(犬飼裕一)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/548368
鈴木直道知事は26日、道内18市町で6月13、14両日に予定されている東京五輪聖火リレーの公道での実施を中止する意向を表明した。道庁で記者団に「(道内への新型コロナウイルスの)緊急事態宣言が延長されれば実施は難しい」と述べ、政府が6月20日までを軸に調整している宣言延長の決定後、東京五輪の大会組織委員会と中止の方向で協議する考え。準備してきた市町からは感染拡大が続く現状を踏まえ、「やむを得ない」との声が上がった。
知事は、札幌市中央区の北3条広場と胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で予定する聖火到着を祝う式典についても「極めて限定的な形で対応していく」と説明。無観客で点火セレモニーなどを実施する考えを示唆した。
道内の聖火リレーは約200人が参加し、札幌や胆振管内厚真町などを走る予定だった。知事は走る機会を失う可能性の高い聖火ランナーに対し「気持ちに寄り添った対応を考えていく必要がある」と述べ、配慮する姿勢を示した。
知事の中止意向表明を受け、道内の聖火リレーのスタート地点である函館市は「楽しみにしていた市民も多く非常に残念だ。ただ、感染拡大を防ぐためにはやむを得ない」(市教委スポーツ振興課)と述べた。式典開催地の白老町は「人が集まることを不安に感じる町民もいる。感染対策を徹底し、最低限の形で開催してほしい」と注文した。
聖火リレーが行われる予定だった地域では、北斗市が聖火の出発と到着を祝う市主催のイベント中止を発表するなど、独自に企画していた関連事業の中止や縮小を決めた市町もある。(犬飼裕一)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/548368