CNN 2025.02.21 Fri posted at 15:53 JST
(CNN) ブラジルの生物学者フェルナンダ・アブラ氏が、世界で絶滅の危機に瀕(ひん)している霊長目25種に含まれるティティモンキーの一種を初めて見たのは、道路のすぐそばだった。交通事故で死ぬ危険にさらされていたと同氏は振り返る。
数字は大きくばらつくが、ある推計によれば、ブラジルでは毎年4億7500万頭の脊椎(せきつい)動物が車にひかれて死んでいる。同国は世界で4番目に大きい道路網とアマゾンの熱帯雨林を有する。
スミソニアン保全生物学研究所の保護と持続可能性センターの博士研究員であるアブラ氏は、樹上性種が安全に道路を横断できるよう林冠の高さに橋を建設することで、この問題を解決しようとしている。
アブラ氏のプロジェクトは、ブラジルのアマゾナス州とロライマ州に生息する野生生物に関して重要な知識を持つ先住民族を含む現地のパートナーと協力して、アマゾンを横切る全長3300キロの幹線道路「BR―174」に30以上の林冠横断橋を建設した。
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