毎日新聞2018年4月11日 北海道朝刊
北海道のアイヌ民族の有志2団体が、札幌医科大と道に研究目的で保管するアイヌ遺骨36体の返還を求めて起こした訴訟の第1回口頭弁論が10日、札幌地裁(武藤貴明裁判長)であった。道は、遺骨の取り扱いなどを巡り、文化庁に確認した上で答弁したいとし、札医大も道の方針が固まってから見解を示すと説明し、いずれも態度を保留した。
原告の団体の一つ「コタンの会」の清水裕二代表が意見陳述し、「アイヌのみを対象とした研究は差別的で許されない。許可無く遺骨を持ち去った札幌医科大と、研究に同意した北海道アイヌ協会はただちに遺骨を返還すべきだ」と訴えた。
訴状によると、遺骨のうち35体は浦河町や札医大が1962年に同町の東栄遺跡で発掘したもので、道が埋蔵文化財として所有し、札医大が管理。1体は79年に浦幌町で工事中に見つかり、町から札医大に移管された。【源馬のぞみ】
https://mainichi.jp/articles/20180411/ddr/041/040/002000c
北海道のアイヌ民族の有志2団体が、札幌医科大と道に研究目的で保管するアイヌ遺骨36体の返還を求めて起こした訴訟の第1回口頭弁論が10日、札幌地裁(武藤貴明裁判長)であった。道は、遺骨の取り扱いなどを巡り、文化庁に確認した上で答弁したいとし、札医大も道の方針が固まってから見解を示すと説明し、いずれも態度を保留した。
原告の団体の一つ「コタンの会」の清水裕二代表が意見陳述し、「アイヌのみを対象とした研究は差別的で許されない。許可無く遺骨を持ち去った札幌医科大と、研究に同意した北海道アイヌ協会はただちに遺骨を返還すべきだ」と訴えた。
訴状によると、遺骨のうち35体は浦河町や札医大が1962年に同町の東栄遺跡で発掘したもので、道が埋蔵文化財として所有し、札医大が管理。1体は79年に浦幌町で工事中に見つかり、町から札医大に移管された。【源馬のぞみ】
https://mainichi.jp/articles/20180411/ddr/041/040/002000c