(北海道新聞 04/05 12:49)
【白老】町若草町のアイヌ民族博物館の2010年度の入場者数は20万2803人で、08年度以来の20万人台に回復した。新型インフルエンザの流行などで過去最少だった09年度に比べ3・8%の増。ただ、東日本大震災の影響で年度末からは海外客のキャンセルが相次いでおり、本年度の見通しは厳しそうだ。
全体の約4割を占めるアジアを中心とした海外客が好調だった。韓国が同35・9%増の4万7092人と最多で、シンガポールが同23・5%増の1万9397人、マレーシアが同71・6%増の3546人だった。
修学旅行などの団体客が中心の国内客は、前年度比6・8%減の12万411人。特に高校は13・2%減の4万2173人で、道央の農家でのホームステイなどに行き先を変える学校が出てきたのが要因だという。
3月11日の震災以降は、福島の原発事故なども影響してキャンセルが相次ぎ、海外からのツアー客はほぼゼロの状態だという。同館は高校の修学旅行が少ない東海地方への誘致活動を検討中。「原発問題が終息するまで海外誘客は難しく、本年度は厳しい運営になりそう。国内をターゲットを絞り、できることから取り組む」としている。(阿部里子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/283686.html
【白老】町若草町のアイヌ民族博物館の2010年度の入場者数は20万2803人で、08年度以来の20万人台に回復した。新型インフルエンザの流行などで過去最少だった09年度に比べ3・8%の増。ただ、東日本大震災の影響で年度末からは海外客のキャンセルが相次いでおり、本年度の見通しは厳しそうだ。
全体の約4割を占めるアジアを中心とした海外客が好調だった。韓国が同35・9%増の4万7092人と最多で、シンガポールが同23・5%増の1万9397人、マレーシアが同71・6%増の3546人だった。
修学旅行などの団体客が中心の国内客は、前年度比6・8%減の12万411人。特に高校は13・2%減の4万2173人で、道央の農家でのホームステイなどに行き先を変える学校が出てきたのが要因だという。
3月11日の震災以降は、福島の原発事故なども影響してキャンセルが相次ぎ、海外からのツアー客はほぼゼロの状態だという。同館は高校の修学旅行が少ない東海地方への誘致活動を検討中。「原発問題が終息するまで海外誘客は難しく、本年度は厳しい運営になりそう。国内をターゲットを絞り、できることから取り組む」としている。(阿部里子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/283686.html