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恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

6/16(土)黒門亭 第3151回

2018年06月16日 | 噺とか
久しぶりの黒門亭です。
この日は第1部の顔付けの良さもさることながら、
第2部の顔付けも面白そうだなぁということで、
1部から通しで見るつもりだったのですが、早い段階で通し券が終了。
そりゃ10枚限定だからなくなるのはすぐなんでしょうけどね。
白酒師匠や川柳師匠が出ることもあって、おそらく第1部がハネてからでは札止め必至。
コンパクトに楽しむことに目的を変えて、いざ。

市 若「花色木綿」
まめ平「禁酒番屋」
萬 窓「鼓ヶ滝」
-仲入り-
扇 辰「団子坂奇談」
馬 桜「文違い」

・開口一番は市若さん。よく見かける前座さんです。
 普段の寄席ではあまり聞かないように感じますが、
 前回この噺を聞いたのも、ここ黒門亭で、おさん師匠だったと思います。

・まめ平さんは「禁酒番屋」でした。
 この噺もあんまり定席では聞かないような気もします。
 あとで馬桜師匠が言っておられましたが、
 本当は禁酒の理由をあれこれ時事ネタを絡めてやりたかったそうですが、
 通の客が多いような気がしてできなかった、と。
 いやいや、それでぜひ聞きたかった。
 番屋の役人のよい具合など、コミカルで楽しい話でした。

・萬窓師匠の「鼓ヶ滝」も有名な話ではありますが、歌奴師匠がよくやるような。
 むしろそれ以外の人からはあまり聞かないような気も。
 マクラもたっぷりで楽しく、ついつい話に引き込まれてしまいます。
 
・扇辰師匠「団子坂奇談」を聞くのは、2度目でしょうか。以前は鈴本で。
 マクラでは昨日は喬太郎師匠と新潟まで日帰りの仕事に2人で行った話を。
 新潟ぐらいの距離だと夜までやっても日帰りなんですねぇ。
 このへんのエピソードも面白いもんです。
 で、この後の噺が大ネタですので、私は軽くくだらないところで、と。
 この噺も扇辰師匠以外からは聞いたことがありません。
 なんでしょう、細かい説明一切なくサゲになるわけですが、
 細かいところが全く解明されないあたりのモヤモヤ加減もまた何とも言えません。

・馬桜師匠はネタ出しで「文違い」でした。
 足の状態はまだまだといった感じで、先日の「初演の会」同様、見台を出して口演。
 マクラでは、入院時のエピソードをあれこれと。
 なるほど、これで1本の噺になるわけですね。今日のところはさらっと。
 登場人物、みんな癖があってその演じ分けがまた秀逸です。
 出てくる人、みんな悪い人なんですが、妙に憎めないというか。
 こういう騙しあい、探り合い、今でもあるんだろうなぁ。

終わって外に出てみると、案の定札止めになっており、
外には多くの人であふれていましたとさ。
いやー、第2部も見たかったけど、これもまた縁ですね。

恐懼謹言。
コメント
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