池袋にあるライブハウスで行われている落語会です。
今回は文蔵師匠と一之輔師匠の二人会ということで、ずいぶん前にチケットを入手していました。
日曜日の昼下がり、池袋の北口から歩いて5分少々。
到着したらすでに行列になっておりました。
入場には優先順位があり、
優先1・・・前回のチケット購入者
優先2・・・先行販売?での購入者
優先3・・・ぴあなどでの購入者
ということで、私は優先で中へと入ることができました。
それでも、かなりの人が前回からのリピーターなんですねぇ。
セットのドリンクを受け取り、いざ。
かな文「雛鍔」
文 蔵「寝床」
一之輔「かぼちゃ屋」
-仲入り-
一之輔「船徳」
文 蔵「転宅」
・かな文さん、前座噺としてはあまり聞かないような「雛鍔」。
寄席ではあまり聞かないような気がしますが、
子供が出てきてわかりやすい話が他にもあるから?
いずれにしても元気よくはきはきと、面白く演じておられました。
約25分ありましたが、ちょっと長かったか。
・文蔵師匠は先日のヨーロッパ講演での話をマクラで。
「ちりとてちん」と「芝浜」を演じられたのだそうですが、
現地ノルウェーの文化と日本の文化の違いで驚いたとか。
例えば、向こうではどんなことがあっても嘘はついてはいけない、
ということになっており、ダメな夫を改心させるためとはいえ、
拾った金のことを夢だと言い切ってしまう女房は悪女だ、
などと喧々諤々の議論が生まれたんだそうな。
それでも、知ったかぶって偉そうにふるまう人物は懲らしめてしまえ、
という考えから「ちりとてちん」の腐った豆腐を食べるシーンは盛り上がったとか。
文化の違いって面白いもんです。
本編の「寝床」もたっぷりと。
理由をつけて義太夫の会への参加を渋る町人たちの中には、
噺家の名前もちらほらと入れてくすぐりにしてあります。
内容はちょっと書けませんね・・・
・一之輔師匠、マクラではワールドカップの話題をちらほらと。
まったく興味ないんだそうですが、その辺は私も同感するところがあり・・・
会場は少し引いているようにも感じましたが、そういう人もいていいと思うのです。
で、会場であるここのライブハウスまで来るときの不安さもあれこれと。
そして池袋演芸場前の通りにある横断幕に、
「客引きは 100% ぼったくり」に触れ、
演芸場も客引きしているのだけど、微妙な気持ちになる・・・と。
帰りがけに気になって見に行ってしまいました。ええ、なるほどね。
前がたっぷりだったので軽い噺、と「かぼちゃ屋」へ。
一之輔師匠の演じる与太郎が何とも言えず楽しい噺でした。
仲入りをはさんで一之輔師匠の2席目は「船徳」。
これもまたドタバタの噺でありながら、あちこち笑いがあって面白いですねぇ。
・トリの文蔵師匠は「転宅」でした。
文蔵師匠で聴くのは3回目ぐらいでしょうかねぇ。
サゲにかかわる義太夫のところが「寝床」とついてしまうのでは?と思いましたが、
やはり、そこのところを巧みに話に織り込んでおられました。なるほどねぇ。
前後しますが、ヨーロッパとの文化の違いについてもう一つ語っておられたのが、
海外では、拾ったものは届ける習慣がない、と。
落とした人間が悪いのだから、置いてあったものを身に着けて何が悪いんだという理屈らしい。
その理屈から行くとやはり「芝浜」は成り立たないのだと。難しいやら面白いやら。
コンパクトなライブハウスで、演者との距離も近く、いい落語会でした。
ただし、座った椅子が簡易な丸椅子なため、腰の調子が・・・
会場の椅子、大事ですねぇと改めて感じます。
恐懼謹言。
今回は文蔵師匠と一之輔師匠の二人会ということで、ずいぶん前にチケットを入手していました。
日曜日の昼下がり、池袋の北口から歩いて5分少々。
到着したらすでに行列になっておりました。
入場には優先順位があり、
優先1・・・前回のチケット購入者
優先2・・・先行販売?での購入者
優先3・・・ぴあなどでの購入者
ということで、私は優先で中へと入ることができました。
それでも、かなりの人が前回からのリピーターなんですねぇ。
セットのドリンクを受け取り、いざ。
かな文「雛鍔」
文 蔵「寝床」
一之輔「かぼちゃ屋」
-仲入り-
一之輔「船徳」
文 蔵「転宅」
・かな文さん、前座噺としてはあまり聞かないような「雛鍔」。
寄席ではあまり聞かないような気がしますが、
子供が出てきてわかりやすい話が他にもあるから?
いずれにしても元気よくはきはきと、面白く演じておられました。
約25分ありましたが、ちょっと長かったか。
・文蔵師匠は先日のヨーロッパ講演での話をマクラで。
「ちりとてちん」と「芝浜」を演じられたのだそうですが、
現地ノルウェーの文化と日本の文化の違いで驚いたとか。
例えば、向こうではどんなことがあっても嘘はついてはいけない、
ということになっており、ダメな夫を改心させるためとはいえ、
拾った金のことを夢だと言い切ってしまう女房は悪女だ、
などと喧々諤々の議論が生まれたんだそうな。
それでも、知ったかぶって偉そうにふるまう人物は懲らしめてしまえ、
という考えから「ちりとてちん」の腐った豆腐を食べるシーンは盛り上がったとか。
文化の違いって面白いもんです。
本編の「寝床」もたっぷりと。
理由をつけて義太夫の会への参加を渋る町人たちの中には、
噺家の名前もちらほらと入れてくすぐりにしてあります。
内容はちょっと書けませんね・・・
・一之輔師匠、マクラではワールドカップの話題をちらほらと。
まったく興味ないんだそうですが、その辺は私も同感するところがあり・・・
会場は少し引いているようにも感じましたが、そういう人もいていいと思うのです。
で、会場であるここのライブハウスまで来るときの不安さもあれこれと。
そして池袋演芸場前の通りにある横断幕に、
「客引きは 100% ぼったくり」に触れ、
演芸場も客引きしているのだけど、微妙な気持ちになる・・・と。
帰りがけに気になって見に行ってしまいました。ええ、なるほどね。
前がたっぷりだったので軽い噺、と「かぼちゃ屋」へ。
一之輔師匠の演じる与太郎が何とも言えず楽しい噺でした。
仲入りをはさんで一之輔師匠の2席目は「船徳」。
これもまたドタバタの噺でありながら、あちこち笑いがあって面白いですねぇ。
・トリの文蔵師匠は「転宅」でした。
文蔵師匠で聴くのは3回目ぐらいでしょうかねぇ。
サゲにかかわる義太夫のところが「寝床」とついてしまうのでは?と思いましたが、
やはり、そこのところを巧みに話に織り込んでおられました。なるほどねぇ。
前後しますが、ヨーロッパとの文化の違いについてもう一つ語っておられたのが、
海外では、拾ったものは届ける習慣がない、と。
落とした人間が悪いのだから、置いてあったものを身に着けて何が悪いんだという理屈らしい。
その理屈から行くとやはり「芝浜」は成り立たないのだと。難しいやら面白いやら。
コンパクトなライブハウスで、演者との距離も近く、いい落語会でした。
ただし、座った椅子が簡易な丸椅子なため、腰の調子が・・・
会場の椅子、大事ですねぇと改めて感じます。
恐懼謹言。