恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

10/10(水)末廣亭夜席 林家たこ蔵 真打披露興行

2018年10月10日 | 噺とか
今秋、落語協会では5人の新真打が誕生しておりまして、披露興行の真っ最中。
絶対に予定に入れておかねば!ということでもなかったのですが、
ひょんなことから時間ができまして、末廣亭に行ってまいりました。
馴染みがあるのは駒治さんなのですが、この日はたこ平改め、たこ蔵師匠のトリ。
あまり高座でお目にかかったことはないのですが、これもご縁ということで。
昼の部のヒザから会場へ。

【昼の部】
翁家社中「太神楽」
馬るこ「阿武松」

【夜の部】
あお馬「魚根問」
花ごめ「からぬけ」
笑 組「漫才+南京玉すだれ」
歌 奴「初天神」
玉の輔「紙入れ」
二 楽「紙切り」(たこ蔵師匠・紅葉狩り)
勢 朝「紀州」
菊千代「権助提灯」
マギー隆司「奇術」
市 馬「粗忽の釘」
馬 風「禁酒番屋」
-仲入り-
口 上(玉の輔・馬風・たこ蔵・正蔵・市馬)
ニックス「漫才」
正 蔵「読書の時間」
歌之介「お父さんのハンディ」
鏡味仙三郎社中「太神楽」
たこ蔵「お見立て」

昼トリの馬るこ師匠は、1年前に新真打になり、末廣亭では初のトリ。
そんな思い出に関するマクラを振りつつ「阿武松」へ。
なにかと暗い話題の続く相撲協会とは別に、出世の縁起のいい噺。
千穐楽にふさわしく、夜の部の披露興行のおめでたい空気にもつながります。

紙のプログラムには夜の部の二つ目さんの名前が記載されておらず、
前座さんの後に花ごめさんが上がって、え?という空気に。
単なるプリントミスでしょうか。

漫才の笑組はいつものネタの後で南京玉すだれを披露。こういうのもあるのね。

馬風師匠はいつもの「楽屋外伝」かなーと思っていたら見事に裏切られました。
馬風師匠が古典を披露するのを見たのは初めてかも・・・
声のハリなどまだまだお元気ですね。

口上では、大阪出身ながら当時のこぶ平師匠に入門したたこ蔵さんの先見の明について話が及びます。
たしかに、大阪出身なら吉本か、よくて上方落語ですもんね。
そう考えるとすごい人なのかもしれません。

たこ蔵師匠、トリは「お見立て」でした。
喜瀬川と杢兵衛に翻弄される喜助の心情がよく表れていて、
特にその表情は何とも言えない面白さがありました。
時間も終演時間ぴったりに終わるという、お見事さ。

さすが披露興行、終始場内にはおめでたい雰囲気が漂っておりました。

恐懼謹言。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする