平成の間にもう一度、といっておきながら結局果たせず今日になりました。
世間では聞き飽きるほど「令和初」などということを言っておりますが、
そこに乗っかるとこれが私にとって「令和初落語」になります。
GW期間中はどこの寄席も特別興行で混雑しているので、
何かいい落語会は、と探していたらこの会を探し当てました。
前々から4のつく日に落語会を開催しているのは知っていたのですが、
平日だったりなんだったりと予定が合わず、これが初参加。
しかも、今年で10周年の節目なんだそうで、3日間の連続興行だそうです。
初めての会場なので、早めに会場入りして席を確保。
開演前にはほぼ満席という盛況ぶりでした。
やまと「初音の鼓」
駒 治「すももの思い出」
左 橋「家見舞い」
-仲入り-
文 菊「幇間腹」
馬 石「居残り佐平次」
やまと師匠の「初音の鼓」は、演題こそ何度も見ているのですが、
しっかりと聞くのはこれが初めてのように思います。
個人的に長唄の稽古に通われているやまと師匠は、
5月末より流派の名前を名乗ることができるんだそうで、
この噺の鼓をうつ所作にもきちんと活かされているのでしょう。
しかしまぁ、噺家さんの余技っていうのはあれこれあるものです。
駒治師匠の新作もタイトルは知っていましたが聞くのは初めて。
鉄道ネタなどのイメージが強いのですが、
なんとなくこういう青春モノとでもいうような噺もありますね。
真打になっても引き続き独自の新作を披露し続けてほしいものです。
左橋師匠は「家見舞い」をたっぷりと。
後で聞いたのですが、文菊さんの入り時間の調整であえてゆっくりやったとか。
たしかに寄席の15分で聞くバージョンに比べると描写が丁寧で、
だからこうなったのかと納得することも多々。
仲入りでは手ぬぐいなどが当たる抽選会。当たりませんでしたがね。
で、その後に文菊師匠が上がります。
鈴本も浅草もこの時期は立ち見の出る満席で、という話題から幇間のマクラへ。
「鰻の幇間」あたりがかかったらラッキーだなと思いましたが、
ここはスタンダードに「幇間腹」。
聞きなれた噺とはいえ、やはりところどころがオリジナル。
きちんと聞かせてくれるあたりがさすがの文菊師匠です。
トリに馬石師匠。
用意していた話が少しばかり「幇間腹」とつくかもしれないといいながらも、
この仕事をしていると図太くならざるを得ないという噺から、
寄席でも噺が付くエピソードをあれこれ。
圓生師匠と圓彌師匠の噺や、圓丈師匠の「強情灸」の話題など、
寄席ならではのエピソードで会場を沸かせて、「居残り佐平次」へ。
この噺を聞くのは二度目になりますが、馬石師匠がやると独特の面白みが。
なんというか、登場人物のうろたえ方とか呑気さの加減が何とも言えず面白いのです。
30分超のたっぷりと聞かせる噺でお開きになりました。
地域の会場で10年続く落語会というのもすごいもので。
時間を見つけてまた来てみたいと思う、暖かな会でした。
恐懼謹言。
世間では聞き飽きるほど「令和初」などということを言っておりますが、
そこに乗っかるとこれが私にとって「令和初落語」になります。
GW期間中はどこの寄席も特別興行で混雑しているので、
何かいい落語会は、と探していたらこの会を探し当てました。
前々から4のつく日に落語会を開催しているのは知っていたのですが、
平日だったりなんだったりと予定が合わず、これが初参加。
しかも、今年で10周年の節目なんだそうで、3日間の連続興行だそうです。
初めての会場なので、早めに会場入りして席を確保。
開演前にはほぼ満席という盛況ぶりでした。
やまと「初音の鼓」
駒 治「すももの思い出」
左 橋「家見舞い」
-仲入り-
文 菊「幇間腹」
馬 石「居残り佐平次」
やまと師匠の「初音の鼓」は、演題こそ何度も見ているのですが、
しっかりと聞くのはこれが初めてのように思います。
個人的に長唄の稽古に通われているやまと師匠は、
5月末より流派の名前を名乗ることができるんだそうで、
この噺の鼓をうつ所作にもきちんと活かされているのでしょう。
しかしまぁ、噺家さんの余技っていうのはあれこれあるものです。
駒治師匠の新作もタイトルは知っていましたが聞くのは初めて。
鉄道ネタなどのイメージが強いのですが、
なんとなくこういう青春モノとでもいうような噺もありますね。
真打になっても引き続き独自の新作を披露し続けてほしいものです。
左橋師匠は「家見舞い」をたっぷりと。
後で聞いたのですが、文菊さんの入り時間の調整であえてゆっくりやったとか。
たしかに寄席の15分で聞くバージョンに比べると描写が丁寧で、
だからこうなったのかと納得することも多々。
仲入りでは手ぬぐいなどが当たる抽選会。当たりませんでしたがね。
で、その後に文菊師匠が上がります。
鈴本も浅草もこの時期は立ち見の出る満席で、という話題から幇間のマクラへ。
「鰻の幇間」あたりがかかったらラッキーだなと思いましたが、
ここはスタンダードに「幇間腹」。
聞きなれた噺とはいえ、やはりところどころがオリジナル。
きちんと聞かせてくれるあたりがさすがの文菊師匠です。
トリに馬石師匠。
用意していた話が少しばかり「幇間腹」とつくかもしれないといいながらも、
この仕事をしていると図太くならざるを得ないという噺から、
寄席でも噺が付くエピソードをあれこれ。
圓生師匠と圓彌師匠の噺や、圓丈師匠の「強情灸」の話題など、
寄席ならではのエピソードで会場を沸かせて、「居残り佐平次」へ。
この噺を聞くのは二度目になりますが、馬石師匠がやると独特の面白みが。
なんというか、登場人物のうろたえ方とか呑気さの加減が何とも言えず面白いのです。
30分超のたっぷりと聞かせる噺でお開きになりました。
地域の会場で10年続く落語会というのもすごいもので。
時間を見つけてまた来てみたいと思う、暖かな会でした。
恐懼謹言。