恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

1/25(土)連雀亭ワンコイン寄席

2020年01月26日 | 噺とか
この日は池袋演芸場の駒治師匠を見に行こうと心に決めていたのですが、
前日の段階で顔付けが出たところで、天どん師匠や楽一さんが代演で出ないと知り、
気持ちが変わってしまいました。
結局、大田区で行われている「季節寄席」に行くと心変わりをしたのですが、
開演が14時半というちょっと遅い時間でもあったため、
乗り換えがてら連雀亭のワンコイン寄席に行くことにしました。
トリの吉緑さんは、独演会にも足を運んだことが何度かあり、
期待を込めての連雀亭ワンコイン寄席です。

鯉 津「犬の目」
志ら鈴「替り目」
吉 緑「締め込み」

鯉津さんは新年のお正月中継の話をあれこれと。
数年前に高座返しをしていたら爆笑問題の太田に体当たりされたのが全国放映され、
ちょっとした有名人になってしまったエピソードをあれこれと。
初めてお目にかかるお方ですが、なかなか面白いですね。
本題は「犬の目」でした。
これも落語協会の師匠でよく聞く噺ですが、芸協の方がやるとちょっと印象も違います。
古典といえば古典なのでしょうが、気楽に聞けるこの噺、結構好きです。

志ら鈴さんも初めてお目にかかります。
昨年はわけあって二つ目から前座に降格させられてしまった不幸なお一人。
開演前の前説でも登場していましたが、実年齢よりお若く見えますね。
マクラでは立川流の新年会での話。
前座は余興をやらねばならないが、二つ目になるとそれからも解放され、
紋付を着ることが許されるのもうれしい、と。
そりゃ二つ目になっていきなり前座に落とされたらねぇ。
酒の話題から酔っぱらいのエピソードで「替り目」へ。
立川流だとちょっと細かいところの描写も違うんですね。

トリは吉緑さん。
酔っぱらって家に帰ったら鍵をなくして、鍵開けのレスキューを呼ぶエピソードをあれこれと。
この方、以前もマクラで自宅で救急車を呼んだ噺をされていましたが、
真偽はともかく楽しいマクラで場内を和ませます。
そんなところから泥棒への話へと入っていきます。
最初は「置き泥」かとも思いつつ、「締め込み」でした。
この二つの泥棒噺を比べると後者のほうが好きなので、個人的にはラッキー。
確か以前の本所での独演会でネタ出しされていたので、
その時のネタなのでしょうかね。
今日の3人の中でやはり一番笑いをとっていたように思います。
夫婦喧嘩のシーンなど、軽妙な言い立てが何ともいえずいい感じ。

ワンコインでコンパクトに楽しむのもなかなかいいもので。
満足しながら会場を後にして、大田区の大森へ。

恐懼謹言。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする