恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2023/08/18 国立演芸場昼席(主任:三遊亭好楽)

2023年08月18日 | 噺とか
今月3回目の国立演芸場です。
と言いつつ、芸協の芝居に来るのは本当に久しぶり。
日常的に落語協会の芝居ばかりで、
芸協や圓楽党の噺家さんを見るのは、
連雀亭などに限られています。
そんなわけで、新鮮な気持ちで聴くことができました。

鈴ヶ森   ちづ光
権助提灯  昇羊
反魂香   夏丸
奇術    瞳ナナ
たがや   夢太朗
−仲入り−
七段目   王楽
粗忽長屋  歌若
俗曲    うめ吉
干物箱   好楽

前座は元・林家ひこうきのちづ光さん。
こういう出会いがあるのも面白い。
移籍した経緯はよくわかりませんが、
開口一番の鈴ヶ森はお見事。
よく笑いをとっていました。

昇太門下の昇羊さんは連雀亭以来。
いい声だし、見栄えもいいですね。
独自の演出もあって楽しい一席。

夏丸師匠は記憶ないものの、
以前どこかでお見かけしたような。
落協の芝居ではあまり聞かない反魂香。
音曲もあってなかなか面白い。
話の後には珍しく歌謡ショー。
青い山脈を熱唱されました。
どういうわけかちづ光さんも高座へ。

瞳ナナさんの奇術ははじめまして。
落語協会のマジックと違い、
全体的に大掛かりで派手ですね。
これも楽しい。

夢太朗師匠は、はじめまして。
たがやはオーソドックスながらも、
普段聴くスタイルとの違いもあり、
演者による差異を楽しむことが出来ます。
円熟の芸という感じ。

仲入り後の王楽師匠もはじめまして。
言わずと知れた好楽師匠のご子息。
父親ネタや笑点ネタをやるあたり、
二代目然とした感じですが、
七段目に入ると芝居の部分は見事。
音曲も入ってしっかりと演じていました。
客席も引き込まれている雰囲気。
いい発見がありました。

続く歌若師匠もはじめまして。
定番の粗忽長屋でした。
ここで少し休憩。

俗曲の桧山うめ吉師匠も初。
三味線の高座にも色々な形があります。
締めに踊りがあるのもいい感じ。

トリは好楽師匠。
前日のネタを見ると珍しいネタをかけておられたので、
期待をしていましたがここは干物箱。
マクラもタップリだったので、
実質は20分弱の本編でした。
とはいえ、落語好きだった若い頃と、
池袋での志ん朝師匠との思い出など、
面白く聴かせてもらいました。
本編の干物箱もお見事で、
願わくば聴いた事のないネタが聴きたかったなーなどと贅沢言ってみます。

普段はあまり出会いのない芸協や圓楽党中心の芝居でしたが、
色々な発見があって楽しいものでした。
時間があれば芸協の芝居にも足を運んでみたいものです。

恐懼謹言。



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