恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2023/08/23 池袋演芸場昼席(主任:柳家三三)

2023年08月23日 | 噺とか
久しぶりの池袋演芸場です。
正蔵師匠と三三師匠が交互にトリを取るのが池袋演芸場8月の下席です。
一之輔師匠トリの末廣亭と迷って池袋へ。
ちょっと前まで2000円だったのに、
500円値上がりしたのは痛手ですが。

子ほめ    ぼんぼり
初天神    黒酒
三助の遊び  さん助
てれすこ   萬窓
漫才     風藤松原
ぞろぞろ   春輔
悋気の火の玉 正蔵
−仲入り−
焼肉     ふう丈
小言念仏   さん遊
紙切り    楽一
唐茄子屋政談 三三

ぼんぼりさん、初めてでした。
定番の子ほめですが、サゲが定番のものではありませんでした。
どう見ても半分でございます、
ってちょっとわかりにくい。
確かに時代に合わせると、
今日の方がわかりやすいかも。

黒酒さんは二つ目昇進したての時以来。
初天神も珍しく凧のところだけ。
飴や団子は何度も聞いていますが、
凧のところだけって初めて聞きました。
独自の演出もあってとても楽しい一席。
いい意味で裏切られました。

さん助師匠の三助の遊びも初。
名前が同じ縁もあるのでしょうが、
お湯屋さんの三助の由来とか聞いて、
へえーと。
日本からは絶滅してしまったわけですが。
こういう出会いがあるのはさすが池袋。

萬窓師匠も久しぶり。てれすこですが、
先日の圓朝忌で奉納落語として披露されたように思います。
なかなか珍しい噺だと思います。
私も多分久しぶりに聞きます。

風藤松原はよく顔付されていますが、
私は初めてお目にかかります。
ホンキートンクやロケット団とは違う、
そんな面白さのある漫才ですね。
じわじわくる笑いというか。
ぜひまた見てみたいものです。

春輔師匠もかなりのご無沙汰。
もういぶし銀ですね。
噺の後には踊りで奴さん。
交互でトリの正蔵師匠は悋気の火の玉。

仲入り後のふう丈は新作で、焼肉。
ジェネレーションギャップを題材にした、
あるあるネタですね。
今日の客層にはあまり合わなかったか?

時間が押していたせいか、
さん遊師匠は比較的短めの小言念仏。
とても楽しい一席でした。
今日のお目当ての1人でしたが、
ぜひ次はトリネタでお会いしたいところ。

楽一さんは夕涼みの鋏試しのあと、
鴨川シーワールド、小言念仏を。

トリの三三師匠は、噺の入りから、
船徳かと思いましたが、唐茄子屋政談へ。
以前、別の師匠で聞いた際には途中までだったのですが、今日は全編を通しで。
勘当される徳三郎のクズっぷりから、
唐茄子を売ることで了見が変わる、
そんなストーリーをしっかりと感じることができました。
やはり三三師匠の腕が光る、そんな一席。

お子さんが客席にいて、
一緒にいるお母さんが寄席に慣れている方なんでしょうね。
マナーについてきちんと教育している姿が好印象。
物を食べるなら音を立てずに、
演者の交代の時に、とか。
演者の言葉を鸚鵡返しにするのはダメとか。
むしろそれを守れていない大人に聞かせたいところ。
よく子供を連れてきて野放しにしたり、
雰囲気を壊されることもありますが、
今日はお子さんが全体的に寄席を盛り上げてくれたような。

恐懼謹言。

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