八甲田山録から十和田道を通って山を下り民宿「桂月」の前で右折して奥入瀬渓流ホテルの前を通り奥入瀬を見物しながら十和田湖の子ノ口まで登ると十和田湖畔の東側に出た。子ノ口には観光船の発着場所と土産物店が何軒かあった。店の前の駐車場で昼食と休憩をした後に十和田湖を時計回りで回った。十和田湖の観光の中心地の中山半島の付根のホテル街に車を停めて「乙女の像」の見学と十和田神社に参拝し道中の安全を願った。
其の後103号線で薄荷峠を登った。湖畔から薄荷峠までは小坂町だが峠の途中には私が使用するアンテナを張って運用する場所は無くて次の第二駐車場に入った。この駐車場は広く運用出来そうで有ったのでアンテナを設営する前にカーナビで場所の確認すると残念ながら数十メートルの違いで鹿角市の表示、仕方なく樹海ラインを奥に入った写真の場所に車を停めてアンテナを設営した。運用場所は北緯 40度25分20秒48 東経140度49分48秒63 海抜832mHの山の中で運用は16:41~21:31JSTに7Mhz帯で運用し総交信数は146局に終わった。
この樹海ラインは鹿角市と小坂町の境界を出入りしながら進んで最終的に小坂町への中心地に下って行く。運用場所は境界部分で有ったので翌日、此処に山仕事に来た地元の人に確認を取ったら「境界線沿いだが間違いなく小坂町だ」と教えてくれた。「ところで徳島の車だけど無線を遣る為に此処に来たの?」と聞かれたので「ハイ」と答えると「昨日も此の場所で車を見たけれど、それでは昨晩は此処で泊まったの?」と聞かれて再度「ハイ」と答えると「地元の人間でも夜は余り近付かない所なのに貴方は熱心と言うか?度胸が有るね」と驚いた様に言われた。少し無線の事を知っている様子に「アマチュア無線を遣っておられたのですか?」と聞いたら「昔、少しね」と笑って居た。其の後、少しアマチュア無線の事を話し合ったが暫くしたら友達が来られて「気を付けて行きなさいよ」と手を振って山の中に入って行った。此の場所は車も数台駐車出来たが到着してから出発するまで訪れた方は二人だけ慣れとは恐ろしい物で車中泊をする事に何の不安も無かったが一般の人が見た場合、不安に思えるのだろう。慣れて居るとは言え矢張り細心の注意を払わねばと思った。