今回の東北地方の旅は青森県から太平洋側を通り岩手県~宮城県~福島県を通り北関東にいたるコースを選んだ。4年前の2010年の7月に岩手県の軽米町~野田村~譜代村~田野畑村~山田町~大槌町を運用しながら三陸海岸を南下しながら進んだが其の6ヶ月後に不幸にも東北大震災が発生、岩手県を含む東北南部は甚大な被害を被った。特に岩手県では運用した山田町と大槌町は其の後の情報番組やニュース番組で取り上げられ其の被害の大きさの現状を知って驚くと同時に悲しく成った。
大震災から丸3年以上の月日が流れ、少しずつ復興は進んでいるらしい事は各種情報で解っていたし交通網(三陸鉄道や道路事情)も部分的に回復した様なので一度行ってみたくなり田子町から九戸街道(395号線)を利用して久慈市経由で岩手県の野田村に向かった。途中の昨日の秋田県の一部や青森県内で大震災の大きな爪痕を見る事は無かったので気分的には従来の観光モード、此の日は天気も良く青空の広がる上天気でドライブ気分で三陸鉄道の駅「陸中 野田駅」に到着した。
此の場所は「道の駅 のだ」が併設されていてテレビ番組でよく日本一美味しいアイスクリームと紹介される「塩 ソフトクリーム」を食べる為に立寄った。道の駅の規模としては決して大きく無い施設の正面の一角に売り場が在り恥ずかしながら60半ばの爺さんが「塩アイスクリームを頂戴」の状態に成った。味の方は確かに日本一と言い切る自信は無いが美味しい事には間違いなかった。
其の後、田野畑村や普代村に向かって進んだが4年前の道路事情とは可也変わっていて訪れずに飛び越して山田町に入ったが此の町の以前に移動運用した場所は現状を留めず辺りは大きく様変わりしていた。運用地は災害復旧道路と早変わりし御世話に成った温泉は崩れて廃墟と成っていた。此の後の大槌町も大きい被害の爪痕が残り漁業関係の設備は復旧していたが住宅地は被害を受けた住宅は撤去されて さら地にする為のユンボや重機が忙しく走り回っていた。
中でも一番被害の大きかったのは陸前高田市の町々、新しい高規格道路の終点から海岸線の町筋に入ったら道路の照明灯の明かり以外は何も明かりが無く所処に有るコンビニだけが真新しい店舗と成っていた。此れ等の地に訪れる前は時間が合えば夜に無線運用をする事も考えて居たが現実の状況を一目見たら愕然とし其の思いは吹っ飛び無線運用をする等、考えられない気持ちに成った。写真も沢山撮ったが興味本位でブログに載せる事等は出来ない。本当に復旧現状はまだまだ大変の状態で有った。