黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 古い昔の映画の話

2015年03月09日 | その他


 私が小学校低学年か?其れ以前だったかも知れないが・・・東映の大型娯楽時代劇「紅孔雀」の5部作があり子供心に胸踊らせた記憶が有る。当時はテレビ等は徳島の片田舎では何処の家庭にも無く子供には映画を見るのが一番の楽しみで有った。映画館で上映される題目はだいたい1週間程度で入れ替り子供達はチャンバラ映画と言っていたが時代劇が圧倒的に多かった。活弁付きの鞍馬天狗や白黒映画の月光仮面や少年探偵団も断片的な映像は今でも確りと頭の中に記憶している。



 其の中でも紅孔雀や風雲黒潮丸は印象に残って居る。特に紅孔雀は5部の大作で1部~5部までシリーズで封切られ私は1部~2部~3部作までは個々に映画館に通い見たが全てが上映された後に「紅孔雀 大会」と称されて1~5部まで1日で見られる日が有って家族総出で映画館に向かったのだが1~3部までの以前に見た分は確り見たのだが肝心の見て居ない4部と5部の時間帯に寝込んでしまい此の事が此の歳に成っても残念で成らない。



 先程、インターネットで上映された年代を調べると1954~1955の初め頃に成っている。当時の映画館は大衆演劇の芝居小屋を兼ねた物で(どちらかと言うと芝居小屋に作られた建物で映画を上映していた)今の映画館とは違い椅子座席の前に畳を敷いた場所があり寝ながら映画を見る事も可能で有った。1954年と言えば私が5歳半なので1部から3部まで見終わった所で見疲れしてしまったのだろう?一番肝心な所を見逃してしまったのだ・・・・・小学校に入る少し前の話なので集中力も無く且つ横に成れる見物席で見て居たので眠り込むのは今から思うと無理からぬ事とは思うのだが私の記憶では午後の何時だったかは解らないが昼間に映画館に入って帰りは夜に成った事と肝心な部分を見損なった悔しさだけが残り其の思いは今でも有り、もし現在に見る事が出来れば少々お金が入っても大袈裟だが此の思いを解消してから死にたいと思って居た。



 先日の家内との会話の中で此の時代の事を思い出し此処数日インターネットで彼是、熱心に調べて居るが1~3部までのDVDは手を尽くせば入手する事の可能性は有る様だが肝心の4~5部作のDVDは数が少なく可也困難な様子・・・・・何とか遣り残さず此の気持ちをスッキリさせたいのだが果たして・・・



 私が小学校に入る頃には「月光仮面」や「少年探偵団」「7つの顔を持つ男(田羅尾伴内?)」等の現代劇も多くなったが矢張りチャンバラ映画が多かった様に思う。其の後に「里見八犬伝」や「七つの誓い」等はフィルムがカラーに成りポスターの一角に総天然色との表示がされる様に成った。そして「怪傑黒頭巾」や「旗本退屈男」や「忠臣蔵」等の娯楽時代劇と続き其の後、「七人の侍」や「椿三十郎」に代表されるリアリズムの時代劇に替わり(子供には汚い映画と思ったが)更に日活の青春物へと変化して行った様に思う。



 此処数日はひょっとした事で昔の映画に纏わる事を思い出しインターネットで検索しながら結構楽しんでいる。本当に便利に成った物だ。今思うと私達の時代は無声映画や活弁付きの映画から白黒、カラー映画を娯楽や情報源として供に進んで来た様に思う。しかしテレビの発達で現在は映画離れが進んでいるとか?子供が小さい時は時々「漫画祭り」に同伴したが此処10年以上、映画館には全く行って居ない。昔は私の生まれた町でも2軒の映画館があったが今は何せ阿南市はもとより徳島市内にも映画館が一軒も無い時代に成ってしまったのだから驚きでしか無い。

 

 

コメント
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