昨年の年末から正月の4日くらいに掛けて正月気分返上で「俄か大工」を始め、本来は「怠け坊主」の代表格的な私の性格としては何時に無く頑張っているなぁ~と自我自賛していましたが矢張り長続きせずに腰痛で途中休憩に入ったら確り4日間程の休みと成って正月三が日の仕事分は5~8日までの休憩でチャラに成ってしまった。其の間はコタツで横に成りテレビのお守りをして居たがテレビ番組は4日からは保々通常体制に成って余り面白い番組を遣っていない。
最近のテレビ番組は本当に面白い物が少ない。放送局も不景気の煽りでスポンサーから金が集まらないので殆どの番組は低予算に成り「旅番組、食の番組(地方の名物や料理に関する番組)温泉巡り」が大半で有る。正月時分なのでお笑い番組も多いが内容が御粗末で客を笑わすと言うより自分達が笑い転げて笑いを誘う様な番組ばかりで余り面白さが無い。そこでインターネットの映画の有料サイトと契約をして邦画、洋画を問わず映画を沢山見た。
沢山見た中で今日のトム・ハンクス主演の「CAST AWAY」は久振りに引き込まれる映画で私としては見応えを感じた。此れは恋人と別れて仕事で乗った飛行機が途中で不時着して主人公だけが行き残り4年間、絶海の孤島で生き残り最終的に無事脱出出来るが国に帰ると恋人は主人公が亡くなったと思い他人と結婚生活をして居て決して良くあるアドベンチャー物の様にハッピーエンドでは無いが時間が経つのを忘れてしまっていた。
邦画では前にも書いたが私は吉永小百合さんのファンなので1年振り位かな?「伊豆の踊り子」を「青い山脈」「キューポラのある町」の二作は中学生の頃に見て以来、半世紀振りにジックリと見た。青い山脈のストーリーは可也記憶に残って居ると思ったが大筋は解っていても職員会議の場面以外は殆ど忘れていて新規に見た感じに成ったし職員会議の内容を6mのアマチュアバンドと思われる様なアンテナで(CBでは無いと思うのだが?D・P系のアンテナ)生徒が中継している画面が出て来て「こんな画面が有ったのだ!」と少し驚いた。キューポラの有る町は粗筋も殆ど忘れて居たし「北朝鮮の人達が自由平等の素晴らしい国」の謳い文句で帰国が始まった時期のストーリー等とは全く記憶に無かったが私が小学校の高学年に子供達の間で伝書鳩を飼う事が非常に流行った頃で我家は農家だったので鳩を飼うと農家が植えた豆を食べるので両親に頼んでも許可が下りなかったが本格的な伝書鳩のレースに参加するほど気合の入った親しい同級生が居たので鳩小屋へ入ったり遠足や旅行時には彼が必ず出掛け先から鳩を飛ばして居たのを憶えているし、家内の実家には直ぐ上の兄さんが鳩小屋を作り鳩を飛ばして居たらしい今思うと伝書鳩を飼う事は矢張り其の時代の子供の楽しみや憧れで「嗚呼 そんな時代だったなぁ~」と懐かしく思い出した。
其れから新聞配達をする子供も結構いたなぁ~(生活の為だけでなく自分の欲しい物を手に入れる為に)今の子供で新聞配達をしている子供等居るのかなぁ~多分本人が望んでも子供の数が少ないし全体の生活レベルが上がって居るので多分親が遣らせ無いだろう。下町と言えども東京近郊で木の橋や子供達の着ている服装や高校への進学問題や修学旅行への参加、不参加問題や定時制高校の進学問題などは中学校の生徒会や地域の部会、特に定時制高校への進学の問題は私が社会人に成っての仕事(ラジオの生産ラインでの女性は8割が中卒で定時制の高校に通学出来る事が条件で就職し卒業と同時に大半の人が学校の紹介で別の会社に再就職して行った為に)行程管理者としては仕事を進める上で残業をさせられないので最初にぶち当たった壁で結構苦労した思い出がある。
今思い返すと確かに子供の数も多く、当然競争率も高かったが今と違い贅沢を言わねば正社員の就職先に困る時代では無く社会人に成った途端に高度成長時代に入り給料はうなぎ登り状態で殆どの国民が中流階級を意識出来る良き時代で有ったと思える。今日は久しく忘れ掛かっていた貧しかったが人其々に夢を持って邁進して居た時代を映画を通じて思い出す事が出来たし幸せな時代に巡り合った事を感謝せねばと思った。