パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展 at 松屋銀座

2017年04月24日 | アート・文化
ミッフィーの作者ですね。オランダ人。
すみません、私、こう言うものに疎いので、ブルーナと言う人が、絵本作家だと思っていました。
グラフィックデザイナーとしての側面の方が有名だったのですね。
今年の2月に鬼籍に入られました。寂しいことです。


家業の出版会社を継ぐべく、イギリス、フランスの出版社に研修に出向いたのですが、幼いころから慣れ親しんだ絵画を忘れることができず、後継者にはならずに同社の専属デザイナーになります。
フランスにいたとき、フェルナン・レジェやアンリ・マティスといった先端の芸術家から衝撃を受けたました。彼らのシンプルな線描と鮮やかな色彩に影響されたそうです。

会社では、ペーパーバックの表紙を2000冊以上手掛けます。
推理小説等のシリーズ物は、何か一つのキャラクターを様々に変化させて統一を図ったります。
 

その中で有名なのが、ブラック・ベア。
 

結婚後、絵本も制作します。
そのうちの一つに「nijntje(ちいさなうさこちゃん)」がありまして、これがミッフィーの第1作となります。

物凄くデッサンをします。それを丸、三角、四角へと捨象するそうです。
また、色についても赤、青、白、緑、黄色、灰色の六色のみ使用します。「ブルーナカラー」と呼ばれます。
そうやって、あのシンプルで可愛らしいキャラクターが出来上がります。


オランダと言えば、デザインにかなり力を入れている国ではないかと。レンブラント、フェルメールを含めて。
そして、このシンプルさは禅の教えにも通ずるかと。
というわけで、日本人は大好きなのではないかと。

とは言え、ユニセフ、赤十字のポスターも手掛けているので、その人気はワールドワイドだと。
 

この展示会は、ポスター等の複製品が500点、原画が30点展とボリュームがあります。しかし、原画の少なさに寂しさを感じるところでもあります。


それと、ブルーナからインスピレーションを受け、日本人4人のファッションや各種デザインも展示されています。
    
コメント (1)
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