パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

船越桂 私の中にある泉 in 松濤美術館

2020年12月30日 | アート・文化
これは見応えがありました。
木彫家として有名ですが、ドローイング、版画、家族のための木製おもちゃ、アイデアメモも展示しています。
私としては木彫作品は好きではないでのすが、何故か魅かれると言うわだかまりがります。
虚ろな目線、猫の目みたいな瞳、頬こけた顔、両性具有のスフィンクス。マネキンの様に冷たく、不気味な感じがします。
しかし、魅入ってしまいます。
一方、それ以外の作品は素晴らしい。木彫はアレな感じですが、その設計図であるドローイングは暖かいまなざしです。木製おもちゃも素朴親しみがあります。
ビデオにて自身が作品について述べていますので、まぁ、納得しますか!(笑)
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古代エジプト展 天地創造の神話 in 東京都江戸博物館

2020年12月26日 | アート・文化
「天地創造の神話」をテーマにした展示会です。
古代エジプトの神話の世界をアニメーションも駆使して知ることが出来ました。
こういう機会でもなければ他国の神話なんて積極的に知る気もないので、勉強になりました。
古代エジプト人の生死観から来るミイラ。なるほどな、と。
彼らはネコ好きだった。分かります(笑)
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琳派と印象派 in アーティゾン美術館

2020年12月23日 | アート・文化
コロナの影響で、海外からの美術品の借入れが難しい状態です。
どの美術館も自身の収蔵品を工夫して展示しています。
アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)は、印象派のコレクションで有名です。それに琳派(これもコレクションのひとつ)を加えての展示です。

琳派の展示方法にチト問題があるなァと。屏風絵の場合、ガラスは一枚板ではありません。2分割・3分割されたガラスです。なので、ガラスの繋ぎ目・縦桟が鑑賞の妨げになります。

収蔵品は撮影可能です。琳派の作品は借入れ物が多く、撮影禁止が大半です。
とは言え、みんな大好き印象派。6階から3階まで鑑賞できるので、お腹いっぱいです。
額縁が立派なので、それを含めて画像をトリミングしました。
やけに若者が多いのがビックリしました。インスタにアップするつもりなのか、絵を背景に自撮りする娘が2人いて、カシャカシャ連写してうるさい。映える場所を探してウロウロする。ムカつきました。

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138億光年 宇宙の旅 in 東京都写真美術館

2020年12月19日 | アート・文化
NASA創立60年超において観測された画像約130点を中心とした展示会です。
驚異の、と言うか美しい写真の数々ですが、これは所謂レタッチしたものです。可視光や赤外線、X線などで撮影した画像を重ね合わせて色付けした物。
まあ、それでも美しい事には違いがありません。
撮影可ですが、光沢紙に印刷してあるのか、映り込みが激しくて、お見せできる写真はほぼありません。ポストカードが中心のスライドショーです。
とは言え、実物は驚異の、そして美しい写真には違いがありませんので、鑑賞に値します。
「知覚できないものは哲学の範囲外」と言った大哲学者カントは、赤外線・X線写真をどう思うのか?哲学と科学は関係ないか(笑)ダークマターなんてものもあるしなァ。
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「上田 薫」展 in 埼玉県立近代美術館

2020年12月16日 | アート・文化
当初、抽象画を制作していましたが、1956年に映画ポスターの国際コンクールで国際大賞を受賞したことをきっかけに、グラフィックデザインの世界へ移行します。
1970年以降、絵画の世界にカムバックしますが、自分のスタイルを見いだせていない日々が続きます。ある日、貝殻をリアルに描くことで頭がスッキリしたそうです。対象そのものだけを写実的に描く表現を見出します。
その後、殻が割られた瞬間の生玉子、水の流れ等、対象物に時間の流れをプラスした作品、現実以上にリアルに見えるスーパーリアリズムへと移り変わります。

印象派の技法が使われているのかなァ、と思いました。「筆触分割」と「光の表現」ですね。
 
間近で見ると、ベタ塗・筆の跡が見えます。しかし、遠目で観るとスーパーリアリズムな絵になります。
初期から最新作まで約80点、総括して観られます。

昔、「たけしの誰でもピカソ」に出演した時の印象が未だに覚えています。結構反骨精神の持ち主だった様な。
「絵の具は3色(色の三原色)しか使わない」、「リアルに描くのは、絵描きだったら誰でもできる技術的な話。だから誰もやらない。しかし、俺は敢えて描く」とか言っていた気がします。
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