パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

ラリック・エレガンス 宝飾とガラスのモダニティ at 練馬区立美術館

2019年03月30日 | アート・文化
アールデコの代表格ともいえるガラス工芸デザイナー、ルネ・ラリック。


アール・ヌーヴォーの後に続いた装飾美術。アール・ヌーヴォーが草・花などの有機物を元にしたエレガントで装飾的なデザインに対して幾何学模様的であり、装飾性は低くく機能的で合理的なデザインです。
日本では、東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)が代表的なアールデコ装飾です。
ラリックがデザインした、玄関前のレリーフ、シャンデリアが美しい。
 

ラリックは当初、アール・ヌーヴォーの宝飾デザイナーとして活躍しました。その後香水瓶のデザインと製造をきっかけに、ガラス工芸家となります。

いやぁ、優雅ですねぇ。
アールデコはシンプルデザインでありながら、やや華美なところがある、その微妙な華美さが良いです。

ガラスなので、照明の映り込み具合によってさまざまな姿を見せてくれます。
これはもう、実物を見るしかありません。
しかも練馬区で。場違いの様な(笑)失礼、お気軽に見ることができます。
練馬マダムもウットリ。

本展では、コーヒーでおなじみユニマットグループが所蔵するラリック・コレクションから成り立っています。
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ル・コルビュジェ 絵画から建築へ at 国立西洋美術館

2019年03月27日 | アート・文化
結論を先に言うと、建築好きでなければ納得しない展示会だと思います。
絵そのものには魅力を感じないと思います。


建築好きならば、必ず通らなければならない近代建築の巨匠「ル・コルビュジェ」
近年では、彼の設計した建築群が世界遺産になりました。
上野にある国立西洋美術館も彼の設計なので、世界遺産の一つです。


ル・コルビュジェに関して多くの著作物があります。しかし、「ピュリスムの画家」としての彼を評価したものはほぼ無いと思います。ピュリスムについても「キュビスムに対抗して作った」ぐらいしか紹介していない。

今回の展示は、「ピュリスム」とはどういう画風なのか?キュビスムとの関係は?に始まります。
そして、「画家ル・コルビュジェ」の側面からアプローチしていって、画家としての才能が建築設計にどの様に影響を及ぼしたのか?→ピュリスムを建築に生かした集大成が「サヴォア邸」である、が結論となるように展示されています。


ハッキリ言って、絵そのものは興味を魅かれるほどの作品ではありません。(笑)
無彩色の色使いとキュビスムほど意味深で複雑ではない面構成は(実際は複雑なレイアウトですが、直観では分からないー解説を見て初めて理解したほど)、画家ル・コルビュジェが有名ではなかったことを教えてくれます。

しかし、コルビュジェの独特の空間の取り方がどこからやって来たのか?晩年の傑作「ロンシャンの礼拝堂」があのデザインになった理由が垣間見れたことは有益でした。

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カミワザ!ー驚異の立体切り絵展 at Gallery Aamo

2019年03月24日 | アート・文化
明治から続く超絶技巧はいまだ健在!ともいうべき切り絵です。
下絵も描かず、いきなり切り込み。しかも1枚の紙から立体的な切り絵が生まれます。
作者のSouMa氏は小学生の頃から独学で切り絵の制作を始めたそうです。


これは、現物を見ないと、その凄さ・複雑さ・繊細さは分かりませんねぇ。
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お手軽ハイレゾ FX-AUDIO-DAC-M3J

2019年03月23日 | デジタル・インターネット

音楽をハイレゾで楽しみたい場合、それなりの設備(お金)が必要となります。

低コストでハイレゾを楽しむためには、どうしたら良いのか?私の過去の記事を参照してください・・・とは言うものの、それでも数万円の出費となってしまいます。

1万円以下で何とかならないか?スマホで楽しむ方法は依然紹介しました。今回は既存のオーディオ機器で安くハイレゾ音源を聞く方法です。

 

それがこの「FX-AUDIO-DAC-M3J2,480円)」です。

別途用意したUSBケーブルをPCとこの機器に挿すだけ。

反対側には3.5mmΦヘッドフォンを挿せば、もうハイレゾ音源が聞けます。

DAC and ヘッドフォンアンプ」と言う位置づけの機器なので、ヘッドフォンで聴くのが基本ですが、アンプに繋いでも問題なし。

むしろ、ヘッドフォンで聴くと、「今まで使用していたヘッドホンからこんな音が出るのか!」と驚くかもしれません。

 

 

音質はドンシャリ系です。

黒いボッチは、低音を強調するバスブーストです。そういう意味でもロックやンスミュージックを聴くのに相応しいかも。

 

 

注意事項として、

1)USBケーブルは、一方がBタイプ

2)対応OSは、WindowsMac OSのみ。スマホでは利用できません。

 

 

と、絶賛はするものの、私はこれを利用していません。

既にハイレゾを聴くシステムを組んでいるので、これを利用する余地がないのです。

勢いで買ってしまったかな?(笑)

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河鍋暁斎 その手に描けぬものなし at サントリー美術館

2019年03月20日 | アート・文化
河鍋暁斎(かわなべきょうさい・1831~89)
7歳で浮世絵師・歌川国芳のもとで絵を学び始めます。
その後、狩野派の絵師、前村洞和に再入門。暁斎の画に関する執念から、洞和は「画鬼」と呼んで可愛がります。


独立後は「狂斎」と号し、色んなジャンルの絵を描きます。
子孫のよると、「食べるために何でも描いた」そうです。
その頃、土佐派、琳派、四条派、浮世絵など日本古来の画流もマスターします。
暁斎のバリエーションに富む作画方法はこの為ですね。正にに「画鬼」絵師一筋。

明治3年40歳のとき、上野不忍池の長酡亭における書画会において新政府の役人を批判する戯画を描き、政治批判をしたとして投獄。翌年に放免、後は「暁斎」を名乗ります。

お雇い外国人の建築家ジョサイア・コンドルが暁斎の弟子であったのは有名。コンドルの手を取りながら逝去するほど信頼が厚かった。


暁斎は亡くなる1か月前まで絵日記をつけていました。コンドルは初期の頃、正座が出来ず、腹這いになって絵を書いています。


ジョサイア・コンドルが河鍋暁斎についての本を本国イギリスで出版します。その中で、口伝であった日本画の技法を初めて文章化した(しかも英語)と言う部分に興味を惹かれました。


明治6年ウィーン万国博覧会に出品。以後ヨーロッパでも人気となります。

暁斎の個展はここ数年、続いていますが、今回の展覧会は暁斎を客観的に評価している点で良い展示だと思います。それは狩野派との繋がりを説明していたからです。
暁斎の絵と武士が好む狩野派がどう繋がっているのか?疑問の部分がありましたので。

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