昔、「ぼのぼの」というマンガを読んだとき、「大人になると言うことはどういうことか?」と、主人公のぼのぼのが誰かのお父さんに質問するシーンがありました。そのお父さんは、「つまらなくなることだよ。何に対してもつまらなくなることだよ。」と答えたのです。私はそれを未だに引きずっています。
年を取ると、やたらと疑問を解決したくなり、ググったりして、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」になってしまうことが良くあります。と学会みたいなことをやってしまうわけです。こうやって、つまらなくなって行くんでしょうね。
と言うわけで、年を取ると感動する機会になかなか会わないものですが、今回は久々に感動しました。
それは、プチモンドのフルーツサンドイッチ。当ブログでちょくちょく登場する食べ物です。これについてちょっとした事件があって、そのちょっとした事で感動してしまった、と言うお話。
孤独のグルメ第1話に登場して以来、激混みでなかなか入店できなかったのです。先月行ったのですが、妙なことになっていました。店内は満員、外では二人椅子に座って入店待ちの状態でした。ところが、ドアに「準備中」の看板が掛けてあったのです。変な状況だなと。相当忙しいのかと、その時はあきらめました。そして今日。朝一で行けば入れるかも、しかも今朝は雨降っているし、と決意して行ったところドンピシャリ。1ヶ月半ぶりにフルーツサンドイッチを食べることが出来ました。
ご主人と奥様に尋ねたところ、やはりTVの影響は凄まじく、土日の午後は激務だと。あの立て看板は仕方なしにやってしまったと。
ところが、こんな話も聞かせてくれました。「あるお客さんが大阪から食べに来てくれた」と。新幹線で来てそのままプチモンドへ直行。食べ終えたらすぐに直帰したと。で、後日そのお客さんが感謝の手紙を送って来てくれたのだと。
ご本人には申し訳ございませんが、特別に読ませて頂きました。もちろん、内容は言えませんが、とにかく感謝の意が便せん2ページに渡って綴られていました。プチモンドのご主人と奥様も大変嬉しいことでしょう。
私もこの店と出会えて良かった。TVにも出たし、大阪からも来てくれたと。素晴らしいお店だと言うことを世間に理解して頂けたので、他人事ながら喜びました。
まあ、こんな話は他人様にとっちゃどうでも良いことなんだろうけどね。リアルにその場にいるとね、感動しちゃうものなのよ。