パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

藝大コレクション展 2019 at 東京藝術大学

2019年04月30日 | アート・文化
藝大のコレクションは、「学生が研究するための」作品を集めています。
一般の美術館とは一味違う作品を見ることは、また一味違う鑑賞ができて、それはそれで楽しいです。美大生が何を勉強しいてるのかを垣間見る事が出来て興味深いです。

今回の目玉は、池大雅の「富士十二景図」一挙公開。
江戸時代の文人画家、池大雅の「富士十二景図」のうち、「九月 緑陰雑紅」が長らく行方不明だったのですが、それが学内で発見され、公開となりました。

また、イギリスに留学した画家たちの作品も目玉です。
近代洋画と言えば、フランス留学ですが、一方で黒田清輝を始めとしてイギリスに留学した画家もいました。
フランス風?とはまた違った作品の展示は、画一的な展示にアクセントを付けています。

今回は、美術館の地下2階の半分のフロアのみの展示です。作品数は少ないですが、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と言うノリで鑑賞してみて下さい。
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トルコ至宝展 at 国立新美術館

2019年04月27日 | アート・文化
感想は3つ
1)展示物に期待外れ
2)日本の皇室との繋がりを知ることができた。
3)チューリップの謎が解けたこと

1)について
ギンギンギラギラのお宝てんこ盛りを期待していましたが、それは半分くらい。残りは衣服、絨毯等の刺繍の模様を見せる、と言ったところ。

2)について
明治天皇時代のスルタンが大工工事が趣味で、皇室から大工道具が送られた。
明治の超絶技巧の作品も送られていた。それらが里帰りした、と言うのは感慨深かったです。

3)世界初のバブル経済はオランダのチューリップ・バブルです。そのチューリップはどこから来たのかと言うと、オスマントルコ帝国からです。
では、何故、かの国はチューリップを珍重したのか?それを知ることができたのはありがたかったです。

チューリップはトルコ語で「ラ一レ(lâle)」と言います。
イスラム教の神「アッラー(アラビア語)」ですが、アラビア語の文字にはそれぞれ数字が割り当てられていて、「アッラー(ALLH)」の4文字の合計が「66」になり、「ラ一レ(lâle)」も「66」になるそうです。

また、球根1個から一つの花が咲くのも一神教を表しており、それらからチューリップに対して畏敬の念ともいえるものを感じていたそうです。

2)と3)の情報を知りえたことは有意義でしたが、肝心の1)がねぇ・・・
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The 備前―土と炎から生まれる造形美― at 東京国立近代美術館工芸館

2019年04月24日 | アート・文化
備前焼は、釉薬を使用しない、土と炎によって造られるシンプルでプリミティブな陶芸です。それ故に、誰もが魅かれる作品です。
桃山時代の古備前の名品から近代の作家、現代の作家を展示しています。
現代の作家の作品は、陶芸と言うよりは、彫像に近いです。陶器の原点、食器としての利用を逸脱し、備前焼を未来にも繋げる勢いを感じます。
展示場の後半(近代・現代作家の作品)のみ撮影可です。
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ラファエル前派の軌跡展 at 三菱一号館美術館

2019年04月20日 | アート・文化
9世紀の中頃、イギリスの美術学校はラファエロ・サンティの絵画に固執し、それ以外の新しい表現を認めななかった。それに不満を持った画学生(ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・エヴァレット・ミレイ)の3人が「ラファエル前派同盟」を結成したのが始まり。


ラファエロ以前(中世やルネサンス初期)の芸術を基にしたムーブメント。

彼らの精神的バックボーンは、美術批評家ジョン・ラスキンの考え「自然をありのままに再現すべきだ」です。

この展示会のサブタイトルは「ラスキン誕生200年記念」で、ジョン・ラスキンに影響された作家、特にラファエル前派を中心に展示したもの、と考えた方がよいでしょう。


なぜなら、水彩画のターナー、ファエル前派第二世代と言われるバーン=ジョーンズ、ウィリアム・モリスの作品もあるからです。

飽きっぽい私としては、ラファエル前派はそれほど興味がある派閥ではありません。
人間関係、特にモデルのジェーン・バーデンをめぐる相関関係のややこしさ。ジェーン・バーデンの絵ばかりに飽きが来ました。


「自然をありのままに再現すべきだ」と言う作画方法もワンパターンな気がして。

とはいえ、ラファエル前派は数年に一度は開催されるほど人気があるんですねぇ。

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アンドリュー・ワイエス展 at 美術愛住館

2019年04月17日 | アート・文化
アンドリュー・ワイエス・・・米国の国民的画家。アメリカン・リアリズムの巨匠。アメリカ東部の田舎に生きる人々をアメリカ人らしからぬ寂寥感ある筆致で描いた画家。


この「物悲しい」雰囲気というのが、「もののあわれ」を好む日本人にピッタリですね。


光と闇の使い方はレンブラント


ベタ塗の感じはセザンヌ、と言う感じかな?


今回は、メイン州クッシングでオルソン・ハウスに住む姉弟、クリスティーナとアルヴァロをモデルに描いた絵が中心の展来会です。

特に世界的名作となった「クリスティーナの世界」これのデッサンや習作の展示が印象的でした。習作は初期の制作意図がダイレクトに伝わるようで、「ああ、あの名作はここから始まったのか・・・」と考え深いです。



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