パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

ハマスホイとデンマーク絵画 at 東京都美術館

2020年02月29日 | アート・文化
12年前、国立西洋美術館で日本初公開となった時は「ハンマースホイ」だったのに、今回、東京都美術館で再び公開となった時には「ハマスホイ」となっています。


また、2年前、同じく国立西洋美術館で公開されたデンマークの「スケーエン派」も今回ハマスホイと併せて再登場となりました。こちらも発音が異なります。「スケーイン派」
ハンマースホイ vs ハマスホイ
スケーエン vs スケーイン
なぜ、東京都美術館は西洋美術館に対してタイマンを張るのか?まあ、どうでもいいけど。
12年間「ハンマースホイ」と言い続けてきたので、以下「ハンマースホイ」に統一します。

ヴィルヘルム・ハンマースホイは、デンマークの作家です。生前は有名でしたが、その後、忘れ去られました。しかし近年、再び脚光を浴びています。

フェルメールを思わせる静謐な室内表現が特徴です。
後年、主に描く対象は、自宅と妻の後姿ばかりです。しかし、この静謐な空間が飽きさせないのです。
むしろ引き込まれると言っても良いでしょう。
ドア枠が歪んでいるのは、キャンバスを引っ張たせいです。

奥さんの顔が根暗に見えるんですよねぇ。後ろ姿で良かった。


12年前と言えば、東京都美術館において、「フェルメールが一挙7点も同時に観れる、最初で最後の展覧会」と騒がれたものでした(去年、上野の森美術館でその話題は覆されましたが)。

その同時期に国立西洋美術館で行われた展覧会がハンマースホイ展でした。
フェルメール展が大盛況だった当時、ハンマースホイ展は閑古鳥が鳴くほど寂しかった思い出があります。その分、じっくりと見ることはできましたが。

今回は盛況ですね。しかも若い女性が多い。
若者の好みと言えば、「元気な現代アート」と言う印象ですが、この静的な絵画のどこに惹きつけられるのか?100年以上前の絵に?
時代は変わるなァ、が今回の展示についての感想です。
12年前はハンマースホイ100%の展示でしたが、今回は約40点。スケーエン派を含め、その他デンマーク絵画の紹介しています。その方が幅広く楽しめるかもしれません。

デンマーク絵画の根底には、デンマーク人が大切にしている価値観 “ヒュゲ(hygge:くつろいだ、心地よい雰囲気)がある、と知ることが出来たのが有意義でした。

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見えてくる光景 at アーティゾン美術館

2020年02月26日 | アート・文化
(株)ブリヂストン東京本社の建て替え工事から5年。長かったッス。
本社内にあったブリヂストン美術館が建て替えを機に「アーティゾン美術館」と名称変更して再登場です。
約2倍の展示面積となり、最新設備内に展示される収蔵品200点余りを公開。さらに新収蔵品20数点を含みます。
久しぶりに見た作品と新収蔵品、懐かしさと新鮮さが入り混じった複雑な気分でした。
新収蔵品は現代アートというか、抽象絵画が中心でした。新しい物にも注視する、その姿勢が当館のメタボリズム(新陳代謝)を感じさせてくれたので、どの様に進化していくのか、楽しみな美術館になりました。
このスライドショーは、新収蔵品を中心に作成しました。
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河口洋一郎 生命のインテリジェンス at ギンザグラフィックギャラリー

2020年02月22日 | アート・文化
東京大学名誉教授です。
学者でありながら、アーティストでもあります。


「1976年CGの黎明期よりコンピュータ・グラフィックスによるプログラミング造形の研究に着手。数理アルゴリズムにより導き出された技術手法による独自の作品群で世界的注目を集める。(紹介サイトより)」
生物の形の発生・成長・進化をプログラミングし、数理的シミュレートをすることで5億年後の未来の生物を創造するそうです。
未来の生物のデザイン画と過去のCG作品の二本立て展示です。
漫画家 吾妻ひでおのキャラをもっとドギツクしたと言うか、不気味だけどユーモラス?知的な感じもします。CGのうねうねした動きとか、嫌いではないです。
これをアートと言うかどうか?世界で認められているから、アートでしょう。
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Project N 78 今井麗 at 東京オペラシティアートギャラリー

2020年02月19日 | アート・文化
この美術館は、企画展示、収蔵品展示、Project Nの3つから成り立っています。
Project Nとは、この美術館で選ばれた若手作家の作品を展示するコーナーです。
4階の出口へと通じる廊下で作品を展示しています。

話は変わって、今回の企画展示について。あの白髪一雄です。上野の国立西洋美術館に常設展示において強烈な印象を与えるあの作品です。
キャンバスに絵の具を垂らして足で描くと言う「フット・ペインティング」、まさにアヴァンギャルドな世界。

その過激な絵の鑑賞後、彼女の描く素朴な静物画を見ると、心を平常に戻してくれます(笑)
今回の締めに相応しい作品。
白髪一雄については、また後日。
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小杉小二郎展 at 美術愛住館

2020年02月15日 | アート・文化
美術愛住館は、素人の私には知らない洋画の巨匠を紹介してくれるので、勉強になります。
古賀春江?アンリ・ルソー?ルネ・マグリット?を想い出させるほのぼのシュール・レアリスムな画に見えますが、そこまでシュールに感じさせないギリギリの境界にいる所が秀逸です。セピア色に覆われた色彩がそうさているのかも。心穏やかな気分になりました。
元々デザイナー出身なので、気分転換にオブジェを作るそうです。
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