パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

APAアワード2023 in 東京都写真美術館

2023年03月29日 | アート・文化
APA (日本広告写真家協会)アワードは1961年より開催されている歴史ある写真の公募展です。
「広告作品部門」は広告写真から審査・選出。
「写真作品部門」はテーマに沿った写真表現で競い合うコンペティションです。今回のテーマは『私の写真』
広告作品は見慣れた、かつ理解しやすいものがありますが、写真作品部門はどう捉えたら良いのか?
とは言え、写真展は割と良い意味でお気軽に観れる、と思っています(失礼)
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マリー・ローランサンとモード in Bunkamura ザ・ミュージアム

2023年03月25日 | アート・文化
マリー・ローランサンの全仕事を紹介するのではなくて、「パリ狂乱の時代」におけるローランサンの活躍を中心に、新しいファッション(女性の台頭)-ローランサンと同い年のココ・シャネルの登場を紹介するものです。

「パリ狂乱の時代」とは、1920年から1929年まで、第1次世界大戦終結後、世界大恐慌が始まるまでの約10年間のことです。日本では大正時代、モガ・モボのころです。
要はバブル期だった訳です。
職人による手工業から工業化による多量生産に移って低価格化を生み「消費は美徳」になりました。
需要が好景気を生む、マクロ経済学そのもです(笑)


そのころの芸術といえば、絵画・彫刻でした。大量生産品のデザインも芸術として認めよう、というのがアールデコ(新しい装飾)。ドイツではバウハウス。
この当時の技術ですから複雑な曲線を製品化できず、直線と円の組み合わせにとるデザインが主流です。

バブル期だから色々な芸術家が登場します。ピカソ、モディリアーニ、シャガール、ダリ、藤田嗣治など。
アヴァンギャルド、シュルリアリズム、ジャズいうジャンルも登場します。


当然、ファッションも変化します。女性の台頭から、働きやすいシンプルなデザイン、男性服の素材やスポーツウェア採用等。
特徴的なのは、腰のくびれたドレスから上から下までストレートになった、ユニセックスになったということですね。


と、前置きが長くなったところで、ローランサンとシャネルの関係ですが、お互いその時代の花形スターだったわけですが、犬猿の仲だったと。
ローランサンに自画像を描いてもらうのが当時のステータスだったそうです。
シャネルも自画像を依頼しましたが、出来栄えに満足が出来ず受取を拒否しました。
ローランサンは「あんな田舎娘に折れてやろうとは思わない」とこちらも気丈ですね。
この時代に成功した女性たちですから。

というわけで、この動画の冒頭にシャネルの写真とその自画像が登場すので、比べてみてください。
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合田佐和子展 in 三鷹市美術ギャラリー

2023年03月22日 | アート・文化
サブタイトル「帰る途(みち)もつもりもなかった」の通り、過去の成功を顧みず、というか、忘れた(なかった)ことにして、未知の分野へ挑戦し続けた人、という気がします。

幼少からの収集癖と手芸を融合させた「オブジェ人形」でデビュー。60年代はエログロなサイケデリック・オブジェの製作。70年代はこの動画のように独学で洋画を始めます。題材はレトロ映画と。
その後、舞台美術、映画関係で活躍して、80年代半ばにエジプトへ移住。帰国後はパステル調の内面世界へと逝ってしました。

一貫しているのは、瀧口修造を師として仰いでいることですね。彼女のアヴァンギャルドさは、この人から来ています。

絵画から3D、ポスター等、とにかく表現手段が沢山るので、鑑賞充実度満点といえるほどです。
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佐伯祐三 自画像としての風景 in 東京ステーションギャラリー

2023年03月18日 | アート・文化
一見、日本の洋画家とは違う作風に思えます。モロ欧米人が描いた様な。
ブラマンク、ユトリロの影響とベルナール・ビュフェのような太い黒枠線。
彼の家族の運命を考えるに、気分が重いですねぇ。これだけの画力がありながら。

奥さんと娘(6歳)とともに2回目の渡仏(1927年)。
持病の結核が悪化して自殺未遂。精神病院に入院。
同じく娘も結核となる。
奥さんは娘さんの看護をしていたので、誰に看取られることなく死亡。
娘は1か月後に死去。
二人の遺骨を抱え帰国した奥さんの心境はいかがなものであったのでしょうか。
その後、奥さんも洋画家として大成するのですが、それは後のお話ですから。
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FACE展 2023 in SOMPO美術館

2023年03月15日 | アート・文化
SOMPO美術館が行う公募展です。
「年齢・所属を問わない新進作家の登竜門」という趣旨です。
この公募展の特徴は、のびのび・単純な描画が多く、見ていて楽しいです。
難しいことを考えず、お気楽に鑑賞できるので、気に入っています。
「登竜門」の位置づけですから、ここから新たな才能が世に羽ばたいていくと思うとワクワク感もあります。
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