パールライスのつれづれなるままに

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モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち at 国立西洋美術館

2019年08月10日 | アート・文化
フィンランドは1917年にロシアからの独立宣言をした、と言う事すら知らない私。
Linuxの生みの親、リーナス・トーバルズの故郷、ムーミンの作者程度しか知りません。

ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンは女性でありながら、戦前からアートシーンで活躍出来たのは何故なのか?その答えに近いのが、この展示会かもしれません。

19世紀半ばに設立されたフィンランドで最初の美術学校は、創立当初から男女平等の美術教育を奨励していた、と言う事がその答えかもしれません。

何と言ってもダントツなのが、ヘレン・シャルフベック。エドワード・マネやフォービズムを思わせる描き方が良いです。
その他も、印象派を凌駕するような作品は、十分楽しめました。


国立西洋美術館では、地階で行われる特別展示の他に、常設展示室内で小規模な特別展示も同時に開催します。
現在は、「松方コレクション」が大規模展示となっており、この「モダン・ウーマン」小規模展示となっています。

とは言え、3室を利用した本展示会は、小規模とは言えないほどの展示会となっています。
特に3室目は、素描・版画となっています。
彼女たちのフランスでの修行を垣間見ることが出来ます。
いわば、女流画家の歴史の一部とも言えます。

また、晩年、田舎に引っ越してモデル探しに苦労したヘレン・シャルフベックは、過去の作品を再構成した版画を制作しています。
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