パールライスのつれづれなるままに

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もうひとつの江戸絵画 大津絵 in 東京ステーションギャラリー

2020年11月07日 | アート・文化
アニメの原点がここに。
大津絵は江戸時代初期より東海道の宿場大津周辺で量産された手軽な土産物です。単純で面白みのある絵柄が特徴で、全国的に人気となりました。しかし、安直に扱われていたせいか、現存数は少ないです。

江戸時代の絵画と言えば、狩野派と円山四条派。庶民レベルで言えば、浮世絵。それとは 一線を画す大津絵。
このアートに対する懐の深さを当時の江戸庶民が持っていたと言うことは、江戸幕府天下泰平300年は伊達ではなかったと。
余暇が無ければ、アートを楽しむ余裕もないですから。

大阪米相場では、世界初のデリバティブ。数学者、関孝和による微積分の発見。世界一の識字率。履きつぶした草鞋は畑の肥料にするまで利用する究極のエコシステム。


また、養老 孟司の「バカの壁」には、「イギリス人が来日して最初に驚いた光景は”町人が瓦版を読んでいたこと”」と書いてありました。「町人レベルでこんなに知識が高い(文字が読める)と、奴隷に出来ない」と悟ったそうです。


経済評論家、上念司が「江戸はエネルギー革命が起きなかった高度な文明社会」と言っています。
こういうことを大津絵を見て思い出したと。

コメント
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