パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

開校100年 きたれ、バウハウス 造形教育の基礎 at 東京ステーションギャラリー

2020年08月22日 | アート・文化
1919年にドイツに設立された、世界初の本格的なデザイン教育機関です。
バウハウス とは、ドイツ語で「建築の家」という意味です。
建築家ヴァルター・グロピウスが設立し、「バウハウス宣言(すべての造形活動の終着点は建築である)」をしました。
ナチスによる迫害を受け、1919年~1933年というたった14年間だけ存在しました。
バウハウス解散後、教師・生徒らは故郷に帰り、その理念を引き継いだデザイン製品を世界中に広げます。


そのバウハウスでどのような教育が行わていたのか?特に基礎教育について説明しているのが今回の展示会です。
バウハウスで作られた製品の展示会はよくありますが、教育に焦点を当てたものは初めてではないでしょうか?そう言う訳で展示物も少々変わっています。学生のデッサンとか。
デザイン学校でありながら、「人間」そのものが重要だったそうです。ドイツはマイスター制度ですから、頭で考えるよりも体に覚え込ませる的な。


抽象絵画の巨匠、ワシリー・カンディンスキーが教師として在籍していました。
カンディンスキーの絵画に対する主張は、「対象物を抽象化させて相互に緊張をもたらす」だそうで、それを知れただけでも有意義だったかな?と思いました。


ドイツでバウハウスが存在していた時、フランスではアールデコの時代です。
工業化が進み、大量生産とデザインの調和を模索していた時です。
両者とも似通ったデザインです。シンプル・イズ・ベスト。このシンクロニシティが面白いです。
画像は東京都庭園美術館。アールデコの館です。


日本人の留学生も4人いて、その後の活動も紹介されています。日本においてバウハウスはどのように紹介されたのか?それも興味深いです。
画像はその内の一人、山脇道子。夫の建築家山脇巌とともに入学。大富豪の娘で、バウハウスでの体験記がこれまた凄いです。


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