パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

カナレットとヴェネツィアの輝き SOMPO美術館

2024年11月10日 | アート・文化
「グランド・ツアー」でイタリアを訪れた英国の上流階級が旅の記念としてこぞって求めた「ヴェドゥータ(景観画)」
これを確立したのがカナレットです。
グランドツアーとは、イギリス貴族の子弟が教育の仕上げとして数か月から数年をかけて文化の中心地を巡った周遊旅行。
思い出の記念を購入するのは、今も昔も変わりませんね。
精密で写実的に描かれていますが、真実ではない様です。カプリース(奇想)の絵と言う頭の中で再構成された絵だそうです。
これなら受けるだろうと言う、実査にはそんなに大きくない建物を誇張したり、配置位置をずらしたり。
この人、後年にはイギリス移住して活躍します。彼の影響を受けた画家も数多く展示しています。
美術界のビートルズ(by 山田五郎)、JWターナーも影響を受けたのでしょうか?ワクワクします。

私が残念に思ったのは、表面保護のニスが経年劣化したためか、黒ずんでいる箇所が多く見受けられるところです。特に空模様が。
空の王者、ブーダンの絵の様な空ならば、この精緻な建物との対比によって更に美しく見えるのではないかと思いました。


それと、海外旅行をしない私にとって、ベネチアの歴史と地理、文化の勉強にもなりました。



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