昨日帰宅してお財布の中身をチェックしたら「う…ちょ、ちょっと明日が不安(-_-;)」と気づいたので、明けて今日お金を下ろしに、厚木一番街の脇道を入ったところにある三菱東京UFJ銀行の無人ATMに入りました。昨年末からUFJ銀行では、日中なら土日でも手数料を取られなくなったので、こういう時には有り難いです。
ところが…いくつか並んでいるATMの中のひとつを選んでカードを入れようとしたら、機械の横のところに財布が置きっぱなしになっていたのです。恐らく私の前に使った方が、そのまま忘れていってしまったものと思われました。ATMコーナーに入った段階から私しかいなかったので誰かに聞くこともできず、中身を確認してみたら国民健康保険証や診察券やクレジットカードが多数入っていて、なおかつ諭吉さんも5名ほど整列していました。
『どうしよう…』
とりあえず自分の用事を済ませてから、見つけてしまったこの財布の扱いを思案しました。ここに置いておけば、もしかしたら本人が血相変えて取りに戻ってくるかも…とも思ったのですが、失礼して保険証を拝見したら昭和11年のお生まれ…もしかしたら、もしかしたら痴呆が入っておられる方か…と疑っても不自然ではないようなお年の方ではありましたので、何とかしなければということになりました。
たまたまATMを出たところで警察官が数名で何やらしていたので、ちょうどよかったと思って
「すみません。このお財布、そこのATMのところにあった忘れ物なんですけど、現金やカードが入っていてほったらかしにしておくのも心配なので預かって頂けませんか?」
とお願いしました。そうしたら
「すいませんけど、我々は今別件で出動中で書類を持っていないので、駅前の交番まで持っていって下さい。」
と断られてしまいました。
『えぇ~?、何だよ~その縦割りな感じ』とも思ったのですが、こう言ったからにはテコでも受け取らないだろうな…ということで、仕方なく目的としていた方向とは正反対にある交番までお財布を届けに行くことにしました。
交番に着いて、お財布を拾得した件を簡単に説明して失礼しようとしたら、
「すみません。調書を作成しますので、お時間いいですか?」
えぇ~?…と思ったのですが、まあ必要なことだろうからと思って聴取に応じることにしました。
ところがこの時に担当した方が、早く済ませたいこちらの思惑とは裏腹にかなり詳細にあれこれと聞いてくるので、申し訳ないのですが段々とお話するのが面倒くさくなってきてしまったのです。それでも一通り話が済んだ…と思ったら
「えっと、持ち主さんが無事に見つかった時には『御礼』を貰う権利が発生するんですけど、お名前とお電話番号を頂いてもいいですか?」
もういい加減飽き飽きしていたのと、この『お名前(住所、電話番号)を頂く』という日本語が大っ嫌いなのとですっかりイヤになってしまった私は
「もういいです。別に御礼とか頂きたくて届けたわけでもありませんから、先ずはその持ち主の方に確実にお財布を戻して差し上げて下さい」
とだけ伝えて、さっさと交番を後に…する前に写真だけ撮って、急いで信号を渡ってしまいました。
2020年のオリンピック開催都市決定の際、IOC総会の会場で滝川クリステル女史が流暢なフランス語で語った日本の『お・も・て・な・し』の具体例として、日本では無くした財布が、中身の現金も含めてほぼ必ず戻ってくる…という事例を挙げて治安の良さをアピールして、東京にオリンピックを招致することに貢献していましたが、その裏側にはこういう微に入り細を穿つような警察機構の仕組みも大きく貢献しているのでしょう。
勿論それ自体は素晴らしいことなのですが、できれば警察の方も、もう少し柔軟かつ簡略に受け付けてくれると有り難いのにな…と思ってしまった出来事ではありました。
ところが…いくつか並んでいるATMの中のひとつを選んでカードを入れようとしたら、機械の横のところに財布が置きっぱなしになっていたのです。恐らく私の前に使った方が、そのまま忘れていってしまったものと思われました。ATMコーナーに入った段階から私しかいなかったので誰かに聞くこともできず、中身を確認してみたら国民健康保険証や診察券やクレジットカードが多数入っていて、なおかつ諭吉さんも5名ほど整列していました。
『どうしよう…』
とりあえず自分の用事を済ませてから、見つけてしまったこの財布の扱いを思案しました。ここに置いておけば、もしかしたら本人が血相変えて取りに戻ってくるかも…とも思ったのですが、失礼して保険証を拝見したら昭和11年のお生まれ…もしかしたら、もしかしたら痴呆が入っておられる方か…と疑っても不自然ではないようなお年の方ではありましたので、何とかしなければということになりました。
たまたまATMを出たところで警察官が数名で何やらしていたので、ちょうどよかったと思って
「すみません。このお財布、そこのATMのところにあった忘れ物なんですけど、現金やカードが入っていてほったらかしにしておくのも心配なので預かって頂けませんか?」
とお願いしました。そうしたら
「すいませんけど、我々は今別件で出動中で書類を持っていないので、駅前の交番まで持っていって下さい。」
と断られてしまいました。
『えぇ~?、何だよ~その縦割りな感じ』とも思ったのですが、こう言ったからにはテコでも受け取らないだろうな…ということで、仕方なく目的としていた方向とは正反対にある交番までお財布を届けに行くことにしました。
交番に着いて、お財布を拾得した件を簡単に説明して失礼しようとしたら、
「すみません。調書を作成しますので、お時間いいですか?」
えぇ~?…と思ったのですが、まあ必要なことだろうからと思って聴取に応じることにしました。
ところがこの時に担当した方が、早く済ませたいこちらの思惑とは裏腹にかなり詳細にあれこれと聞いてくるので、申し訳ないのですが段々とお話するのが面倒くさくなってきてしまったのです。それでも一通り話が済んだ…と思ったら
「えっと、持ち主さんが無事に見つかった時には『御礼』を貰う権利が発生するんですけど、お名前とお電話番号を頂いてもいいですか?」
もういい加減飽き飽きしていたのと、この『お名前(住所、電話番号)を頂く』という日本語が大っ嫌いなのとですっかりイヤになってしまった私は
「もういいです。別に御礼とか頂きたくて届けたわけでもありませんから、先ずはその持ち主の方に確実にお財布を戻して差し上げて下さい」
とだけ伝えて、さっさと交番を後に…する前に写真だけ撮って、急いで信号を渡ってしまいました。
2020年のオリンピック開催都市決定の際、IOC総会の会場で滝川クリステル女史が流暢なフランス語で語った日本の『お・も・て・な・し』の具体例として、日本では無くした財布が、中身の現金も含めてほぼ必ず戻ってくる…という事例を挙げて治安の良さをアピールして、東京にオリンピックを招致することに貢献していましたが、その裏側にはこういう微に入り細を穿つような警察機構の仕組みも大きく貢献しているのでしょう。
勿論それ自体は素晴らしいことなのですが、できれば警察の方も、もう少し柔軟かつ簡略に受け付けてくれると有り難いのにな…と思ってしまった出来事ではありました。