今日、関東地方は発達した低気圧の通過に伴って、かなり荒れた空模様になってしまいました。道行く人達も手にした傘を次々にオチョコにされながら、何とか荒れ狂う風に抗いながら歩を進めなければならないような状況でした。
そんな中、今日は厚木西高校吹奏楽部の第27回定期演奏会を聴きに厚木市文化会館に行きました。昨年はかなり盛況で殆どの席がうまっていたのですが、さすがにこの荒天が災いしてか、ざっと見回したところ今回は5~6割程度といった客数でした。
昨年の吹奏楽コンクールで神奈川県大会を勝ち抜き、東日本大会に駒を進めただけあって、どんな演奏を披露してくれるのか楽しみにしていたのですが、驚いたことに指揮者が変更になっていました。
当初は、かつて昭和音楽大学で私と同期だった子が嘱託顧問として指揮する予定で、ポスターやプログラムにも彼の名前や写真が掲載されていたのです。しかし、今日配られたプログラムに『指揮者変更についてのお知らせ』という紙が挟まっていて、洗足音楽大学出身の指導員が代行することが記載されていたのです。
ポスターやプログラムの変更が出来なかったということは、相当間際での交代であったことが容易に想像できました。しかし、私もそうですが、ことフリーランスとして活動している人間には、契約の都合や見解の相違といった様々な要因による問題が起きることが珍しくないので、もしかしたら今回の指揮者の降板並びに交代も、そういう『大人の事情』によるものなのかも知れません。
強豪校らしく、今回もなかなかの難曲がプログラムを彩っていました。やがて開演時間になり、代理の指揮者が登場して演奏が始まりました。
始めのうちは、やはりレベルの高い吹奏楽部だけあると思って聴いていました。しかししばらくすると、やはり指揮台の上に友人の勇姿がないことに、次第に残念な気持ちが沸き起こってきてしまいました。と同時に、何だか少しずつですが、アンサンブルにリアルなズレが出始まってしまったのです。『あれ?あれ??』と思う私の前で、躍動しない指揮者の下、それでも必死になって演奏している学生達の姿が次第に滲んでしまいました。
もし、このブログを本来の指揮者である友人が見ていて、この文章を読んで怒らせてしまったなら大変申し訳ないことだと思いますし、深くお詫び申し上げたいと思います。しかしながら、それを百も承知で敢えて言うなら、アンコールまで全曲聴き終えた感想は、例えて言えば『ソチ五輪の女子フィギュアスケートショートプログラムでの浅田真央』でした。
ソチ五輪のショートプログラムの時、浅田真央は冒頭のトリプルアクセルを失敗した後で他の全てのジャンプを芋づる式に失敗し、金メダル確実と言われた彼女がまさかの16位になってしまいました。まれに見る低い得点を目にした後のインタビューで浅田真央が「何が起きたのか、自分でも分からない…」と、ただ唖然としていたのを覚えておいでの方も多いかと思います。
それと同じようにと言っては失礼かも知れませんが、今日の厚木西高のメンバー達も、演奏する中でできてしまった小さな事故を挽回しようとするあまりか次第にあちこちに明らかな力みを感じるようになってしまい、およそ彼等本来のパフォーマンスとは言えないような残念な結果になってしまったように聞こえてなりませんでした。少なくとも、いくら難曲揃いのプログラムとは言え、一人一人があんなに顔を真っ赤にしながら力みまくっている姿は、ある意味異様だったのです。
いつ指揮者が代わったのか分かりませんが、それでもそれなりの期間、友人が指導していたはずです。だから極端な話、例え指揮台に彼の姿が無くても、学生諸君がそれまで積み上げてきたことに基づいてパフォーマンスを繰り広げてもよかっただろうし、その方がもっといい演奏になったかも知れません。それなのに、彼の代わりに違う人が指揮台に上がった途端、こんなにもパフォーマンスに差が出てしまうなんて…。
友人と厚木西高校吹奏楽部との間に何があったのか分かりませんし、彼自身が今どんな精神状態にあるのかも分かりません。そのことについて、私に何ができるのかも、また分からずにいますが、それでもそれぞれがそれぞれに今回の難局を打開し、今後より発展していってくれることを願って止みません。来るべき春からの新しい局面に向けて邁進していってほしいと思います。
そんな中、今日は厚木西高校吹奏楽部の第27回定期演奏会を聴きに厚木市文化会館に行きました。昨年はかなり盛況で殆どの席がうまっていたのですが、さすがにこの荒天が災いしてか、ざっと見回したところ今回は5~6割程度といった客数でした。
昨年の吹奏楽コンクールで神奈川県大会を勝ち抜き、東日本大会に駒を進めただけあって、どんな演奏を披露してくれるのか楽しみにしていたのですが、驚いたことに指揮者が変更になっていました。
当初は、かつて昭和音楽大学で私と同期だった子が嘱託顧問として指揮する予定で、ポスターやプログラムにも彼の名前や写真が掲載されていたのです。しかし、今日配られたプログラムに『指揮者変更についてのお知らせ』という紙が挟まっていて、洗足音楽大学出身の指導員が代行することが記載されていたのです。
ポスターやプログラムの変更が出来なかったということは、相当間際での交代であったことが容易に想像できました。しかし、私もそうですが、ことフリーランスとして活動している人間には、契約の都合や見解の相違といった様々な要因による問題が起きることが珍しくないので、もしかしたら今回の指揮者の降板並びに交代も、そういう『大人の事情』によるものなのかも知れません。
強豪校らしく、今回もなかなかの難曲がプログラムを彩っていました。やがて開演時間になり、代理の指揮者が登場して演奏が始まりました。
始めのうちは、やはりレベルの高い吹奏楽部だけあると思って聴いていました。しかししばらくすると、やはり指揮台の上に友人の勇姿がないことに、次第に残念な気持ちが沸き起こってきてしまいました。と同時に、何だか少しずつですが、アンサンブルにリアルなズレが出始まってしまったのです。『あれ?あれ??』と思う私の前で、躍動しない指揮者の下、それでも必死になって演奏している学生達の姿が次第に滲んでしまいました。
もし、このブログを本来の指揮者である友人が見ていて、この文章を読んで怒らせてしまったなら大変申し訳ないことだと思いますし、深くお詫び申し上げたいと思います。しかしながら、それを百も承知で敢えて言うなら、アンコールまで全曲聴き終えた感想は、例えて言えば『ソチ五輪の女子フィギュアスケートショートプログラムでの浅田真央』でした。
ソチ五輪のショートプログラムの時、浅田真央は冒頭のトリプルアクセルを失敗した後で他の全てのジャンプを芋づる式に失敗し、金メダル確実と言われた彼女がまさかの16位になってしまいました。まれに見る低い得点を目にした後のインタビューで浅田真央が「何が起きたのか、自分でも分からない…」と、ただ唖然としていたのを覚えておいでの方も多いかと思います。
それと同じようにと言っては失礼かも知れませんが、今日の厚木西高のメンバー達も、演奏する中でできてしまった小さな事故を挽回しようとするあまりか次第にあちこちに明らかな力みを感じるようになってしまい、およそ彼等本来のパフォーマンスとは言えないような残念な結果になってしまったように聞こえてなりませんでした。少なくとも、いくら難曲揃いのプログラムとは言え、一人一人があんなに顔を真っ赤にしながら力みまくっている姿は、ある意味異様だったのです。
いつ指揮者が代わったのか分かりませんが、それでもそれなりの期間、友人が指導していたはずです。だから極端な話、例え指揮台に彼の姿が無くても、学生諸君がそれまで積み上げてきたことに基づいてパフォーマンスを繰り広げてもよかっただろうし、その方がもっといい演奏になったかも知れません。それなのに、彼の代わりに違う人が指揮台に上がった途端、こんなにもパフォーマンスに差が出てしまうなんて…。
友人と厚木西高校吹奏楽部との間に何があったのか分かりませんし、彼自身が今どんな精神状態にあるのかも分かりません。そのことについて、私に何ができるのかも、また分からずにいますが、それでもそれぞれがそれぞれに今回の難局を打開し、今後より発展していってくれることを願って止みません。来るべき春からの新しい局面に向けて邁進していってほしいと思います。