今日、コンビニで買い物をしていたら、若いお母さんと4~5歳くらいの女の子が、レジのところで大きな声で話をしていました。
母:(既に買い物を終えたらしく)○○ちゃん、行くよ~。
娘:(お菓子を手に)ママ、これも~。
母:ダメよ、お買い物おしまい。
娘:ヤダ~、買って~。
母:ダ~メ、もうお財布しまっちゃったから。
娘:(母が手に持っているスマホを指差して)だってそれで『ピッ!』てしたら、お買い物しなくてもいいんでしょ?
母:えっ?…ダメよ、戻してきて。
娘:ヤダ~『ピッ!』ってしてー!!
母:ダメッ!(お菓子を取り上げて売り場に戻して)行くよ。
娘:※○☓△☆☎〒¶§∞~!!!(この世のものとも思えない金切り声での号泣)
母:…(娘の手を強引に引っ張って退店)
まあ、よく店のレジ前で繰り広げられる、親と子の間に渦巻く物欲と懐具合を巡っての攻防戦といったところですが、娘の言った「携帯電話をレジの受光部に『ピッ!』としたら、お金を出さなくても何でもモノが買える」という感覚に、ちょっと引っかかるものがありました。
私の世代と違って今の子供達は、様々な『ヴァーチャル』なものに囲まれています。おサイフケータイにしても、交通系ICカードにしても、今の10代以下にしてみれば生まれて物心がついた時には既に携帯電話の機能として存在していたものであり、それが様々な場面で使えることについて何らの疑問も抱かずに生活しています。
もちろん、それを自分の責任と裁量の及ぶ範疇で使いこなしている大人たちは、自分の懐から身銭を切って使っていることを知っています。しかし、大人が携帯電話をシャラシャラいわせている姿を、ただ低い目線から見上げて見ている小さい子にしてみれば、『携帯電話さえあれば、それをお店のレジや自動改札機や自動販売機に当てて何でもできる』と単純に思い込んでしまっても無理もありません。先程の親子のやりとりも、そういった見解の相違から引き起こされたものと考えれば合点がいきます。
何はさておき、これから大人がおサイフケータイという『ヴァーチャル』を子供の前で使う時には、使った分だけお財布からお金がなくなっていくんだよ…という『リアル』を一緒に教えこんで、子供達にあらぬ勘違いをさせないように育てていく必要があるのではないでしょうか。
もっとも、昨日ビットコインなるウェブ上の仮想通貨の取引サイトを運営していたマウント・ゴックスという会社が事実上破綻して、有り金を注ぎ込んでいた利用者が自身の損失額をテレビカメラの前で恥ずかしげもなくペラペラ喋っていましたが、あんな何の実体も保証もない『ヴァーチャル』なものに入れあげて『儲かった~♪』などと喜んでいた大人がゴロゴロ出てきたところをみると、大人の意識と知識の再教育から必要なのかも知れません。道のりはなかなか遠いですね…。
母:(既に買い物を終えたらしく)○○ちゃん、行くよ~。
娘:(お菓子を手に)ママ、これも~。
母:ダメよ、お買い物おしまい。
娘:ヤダ~、買って~。
母:ダ~メ、もうお財布しまっちゃったから。
娘:(母が手に持っているスマホを指差して)だってそれで『ピッ!』てしたら、お買い物しなくてもいいんでしょ?
母:えっ?…ダメよ、戻してきて。
娘:ヤダ~『ピッ!』ってしてー!!
母:ダメッ!(お菓子を取り上げて売り場に戻して)行くよ。
娘:※○☓△☆☎〒¶§∞~!!!(この世のものとも思えない金切り声での号泣)
母:…(娘の手を強引に引っ張って退店)
まあ、よく店のレジ前で繰り広げられる、親と子の間に渦巻く物欲と懐具合を巡っての攻防戦といったところですが、娘の言った「携帯電話をレジの受光部に『ピッ!』としたら、お金を出さなくても何でもモノが買える」という感覚に、ちょっと引っかかるものがありました。
私の世代と違って今の子供達は、様々な『ヴァーチャル』なものに囲まれています。おサイフケータイにしても、交通系ICカードにしても、今の10代以下にしてみれば生まれて物心がついた時には既に携帯電話の機能として存在していたものであり、それが様々な場面で使えることについて何らの疑問も抱かずに生活しています。
もちろん、それを自分の責任と裁量の及ぶ範疇で使いこなしている大人たちは、自分の懐から身銭を切って使っていることを知っています。しかし、大人が携帯電話をシャラシャラいわせている姿を、ただ低い目線から見上げて見ている小さい子にしてみれば、『携帯電話さえあれば、それをお店のレジや自動改札機や自動販売機に当てて何でもできる』と単純に思い込んでしまっても無理もありません。先程の親子のやりとりも、そういった見解の相違から引き起こされたものと考えれば合点がいきます。
何はさておき、これから大人がおサイフケータイという『ヴァーチャル』を子供の前で使う時には、使った分だけお財布からお金がなくなっていくんだよ…という『リアル』を一緒に教えこんで、子供達にあらぬ勘違いをさせないように育てていく必要があるのではないでしょうか。
もっとも、昨日ビットコインなるウェブ上の仮想通貨の取引サイトを運営していたマウント・ゴックスという会社が事実上破綻して、有り金を注ぎ込んでいた利用者が自身の損失額をテレビカメラの前で恥ずかしげもなくペラペラ喋っていましたが、あんな何の実体も保証もない『ヴァーチャル』なものに入れあげて『儲かった~♪』などと喜んでいた大人がゴロゴロ出てきたところをみると、大人の意識と知識の再教育から必要なのかも知れません。道のりはなかなか遠いですね…。