共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

勇気が必要…

2014年03月15日 18時36分50秒 | 日記
昨日の不穏な天候から一転、今日は麗らかな日和となりました。そんな中でも午前中は引きこもっていたのですが、さすがにこの陽気に誘われて、外の空気を吸いに出かけてみることにしました。

厚木の駅から程なくのところにある厚木一番街という通りに差し掛かったら、歩行者天国状態の道の真ん中に、こんな椅子とテーブルが間隔を空けて何セットか置かれていました。テーブルに何やら書いた紙がぶら下がっていて、『街かどくつろぎスペース試験実施中 どうぞお座り下さい』といったようなことが書いてありました。写真には写っていませんが、テーブルセットの近くには揃いのジャンパーを着た何人かが、手にペンとボードを持って身構えていました。どうやら案内に誘われて座った人に、何らかのアンケートをしようという体だったようです。

この厚木一番街は、日中は平日でも一定の区間以外が車両乗り入れ禁止区域になるため、明るいうちは年中歩行者天国のような状態です。だからここに座ってくつろいでいたからといって、突然車にクラクションを鳴らされて邪険にされるといった心配はありません。そういった意味では、気持ちのいい屋外休憩スペースになり得るかも知れません。

ただ…これも写真を御覧になると分かると思いますが決して間口の広くない通りなので、歩行者のために道の真ん中を避けようとすると、ほぼ必ずどこかの店の出入り口の真正面にデン!と据えてあるような感じになってしまうのです。このテーブルの向こう側に見えているのは《餃子の○将》と○クドナルドの出入り口ですし、この反対側には薬局とパチンコ屋の出入り口ですし…。ですから、仮にここに座っていると、もれなくそれぞれの店を出入りする客と目が合い続けることになるので、勇気をもって座っていないと何だか気恥ずかしくなるような気がするのです。

それに、ここは通りの両側に高い建物がある関係上、お昼を過ぎると結構日当たりが悪くなるので、本当の意味で『快適に』座っていられる時間が実はそう長くはありません。ましてや、ここからほんの数メートル進んだところが駅前のロータリーという交通量の多いところですから、お世辞にも空気が綺麗とは言い難いのです。

そんなところにこういう一式を用意されて「さあどうぞ、お座り下さい」と言われても「はい、そうですか」と座る気には、なかなかなれません。第一、個人的な考えですが、日本の気候というものは、およそこういうオープンカフェ的なものが一番やりにくいのではないかと思うのです。雨の時期が長いし、夏はうだるような暑さに見舞われるし、冬は空っ風が吹き荒んでひたすら寒いし…。

離れたところからしばらく見ていましたが、案の定(といっては失礼ですが)誰も足を止めなければ座りもせず、ただ調査員たちが暇そうにしているばかりでした。さてこの取り組み、上手くいきますかどうか…。
コメント
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