共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

苦手です…(ノД`)シクシク

2019年05月03日 19時53分07秒 | 音楽


今日は特にすることもなかったので、来月のフルートカルテットの練習に勤しんでいました。どれもこれも大変な曲ばかりなのですが、特に個人的に大変なのがロッシーニの《フルート四重奏曲第4番ニ長調》です。

写真は第1楽章の1ページ目の一部です。何だか楽譜の頭のところにト音記号でもへ音記号でもない記号が書かれていますが、これは『ハ音記号』という記号で、皆さんにとっては見慣れない奇妙な記号かも知れません。しかし、私が演奏しているヴィオラでは楽器の音域の都合上この記号をメインに使っています。

さて、この楽譜で64と書いてある数字〜これは曲の最初から何小節目かを示した小節番号と言います〜の段をよく御覧下さい。64小節目はハ音記号で書かれているのですが、その次の小節に移る前に小さくト音記号が書かれているのがお分かり頂けるでしょうか?これはどういう事かと言うと、ト音記号が書いてあるところからは通常のハ音記号では無く、ト音記号で楽譜を読みなさいということなのです。

しかも、そこから2小節進んだところには小さくハ音記号が書かれています。これはどういう事かと言うと、そこは元のハ音記号読みに戻りなさいということなのです。

が!

折角戻ったのも束の間、その次の小節からは再びト音記号読みに変わって、そこから先はしばらくの間ト音記号読みをしなさいという指示なのです。

個人差はあるかと思いますが、総じてヴィオラ弾きはこの突如出現するト音記号が苦手です。なので初見の時なんぞは

『は?え?あ!』

とテンパってしまう確率が高くなります。

世間的には見慣れたト音記号ですが、我々ヴィオラ弾きからすると、普段に弾いていれば現れるはずの無いものが出現する感じになるのでビックリするのです。

ましてやこの楽譜の該当箇所を演奏すると、小さなト音記号が書いてあるところは普通のラの音で次の小節はオクターブ上のラ、次のハ音記号になったところは2オクターブ半下のレまで急降下…したと思ったら次の小さなト音記号の書かれた小節で2オクターブと3度上のファ♯までジャンプアップ!…という、ジェットコースター的乱高下をするのであります。しかもその後は普段使わないト音記号でのメロディが続くので、暫くの間は一瞬たりともボーッとなんかしていられないのです。

オーケストラでは、ここまでのことをやらされることは滅多にありません。しかし1人1パートの室内楽では、時にこうしたムチャブリがあるものです。特にフルート四重奏曲〜フルート・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ〜の場合、ヴィオラは弦楽四重奏〜第1ヴァイオリン・第2ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ〜でいうところの第2ヴァイオリンの役目もやらされることが多いので、こうしたハ音記号とト音記号が混在する楽譜になるのです。

…とまぁ、こんなところで愚痴っていたところで上手になるわけでは無し、後は

『ひたすら練習せい!』

ということです。

来週の金曜日には2回目の合わせ練習がありますから、それまでに何とかして弾けるようにしておかないと…エラいコッチャです(ーー;)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする