縁あって かねてより訪ねて見たかった 明日香村 を案内して頂くことができた。
高松塚では壁画館で壁画の精巧なレプリカに息をのんで目を食い入らせてきた。
塚 そのものはきれいに整備されており 期待していた姿とはギャップがあった。季節柄 花は サザンカ の紅い花が目だったが マンサク の花も咲いていた。その マンサク は外来の園芸品種に見えた。
国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区 にそれがふさわしいのか少し違和感をもって撮ってみた。
でも jokichi は雪国の マルバマンサク しか実物を見たことが無い。
この花が 西日本の マンサク なのかもしれない・・・・・・・・・・・・・・・・・。
5月12日 予定されている植物調査エリアを1人で事前調査。
前々日より狭いエリアだったが 野帳には201種を記録。やはり蝶を追いかける余裕は無かった。
一頭だけ 蛾を見つけた。枯葉に擬態している と言っていいような形態だ。翅に入った一本のこげ茶色の模様も枯葉の主葉脈に見えてくる。蛾を撮ると あとの名前調べが大変で 2014年は蛾に出会っても敬遠することが多かった。
この蛾も名前を調べられたのは今年の1月になってからだ。
ようやく調べた名前は ウラモンアカエダシャク だった。
その名前からは翅裏には特徴的な模様があるような感じだが 裏は撮っていなかった。
ウツボグサ は60年くらい前はあぜ道に普通に生えている野草だった。
その花を見つけると手折って花穂から花を引き抜いて口に含んだものだった。
花のつけ根にある蜜は舌先に甘かった・・・・・・。
ウツボグサ が姿を消したのは昭和30年代半ばに実施された耕地整理の影響が大きいと思っている。
同じころ姿を消した ツリフネソウ は適地には復活している。
ウツボグサ はまだ復活していない。ウツボグサ の適地は外来種が先に占有したのかも知れない。ウツボグサ の高山型といわれる タテヤマウツボグサ は鉢の中ではあるが元気がいい。
種蒔き でも 挿し芽をしても いくらでも殖えるが地植えでは他の草に敗けてしまう。
ハタケチャダイゴケ
6月28日 棚場の シコクカッコソウ の鉢に見慣れないものを見つけた。
コップの中に黒い種子が入っているな これは何だろう。動物ではないらしい。コップの径は 1cmくらい。そっと掘り取ってみる。根の様なものもあるが カッコソウ の根には接触していない。
葉緑素はないようだから 寄生植物かとも思ったが そうではないらしい。サイズはこんなもの。いくら図鑑をめくっても草本には 似たものもなかった。
きのこ図鑑を調べてみたら 出ていた。ハタケチャダイゴケ と言う名前の キノコ だった。
解説には 籾殻を好む とあった。この鉢の用土には籾殻を混入してある。
根のようなものは菌糸だった。なるほど みんな籾殻にくっついている。
5月10日 市役所から委託される植物調査の日程がまだ呈示されてこない。
植物たちは成長の真っ盛りなのだから 今から始めても遅すぎるほどになっている。
やむを得ず 指示前なんだが一人で予定されている調査エリアを歩いてみた。
野帳には178種を記録したが一人では限界がある。エリアの入口部分だけでタイムアウトになった。
そんな状態だから 蝶を追いかけるような時間はない。
路上で翅を休めていた ルリタテハ 一頭だけを遠くから撮っただけだった。ルリタテハ は初冬の12月2日には jokichi の池のまわりにも飛来した。池のまわりや棚場にはユリ科の草もたくさんあるんだから産卵してもいいと思っているのだが
その思いは 蝶には通じないようだ。