まだ咲き残っている ダイモンジソウ が一鉢ある。
夏の管理に失敗したのが原因で早すぎる黄葉だが花はまだ咲いている。
花弁の数や長さに変異があり白花ながら豪華な雰囲気を感じさせる。
拡大して見るとさすがに終わりに近づいている。
葯はほとんど落ちている。それがまた白さを引き立てているようだ。
小春日和の菊畑には 花の香りに誘われて多くの虫たちがやってくる。
ヒメアカタテハ はその中でも ひときわ目立つ。
咲き乱れる菊を次々と回ってゆくが どこに行ってもおびただしい数の アブ と一緒になる。
アカタテハ も ルリタテハ もやってくるのだが今年はまだ姿を見せない。
枯れ落葉の隙間から白いキノコが見えた。
枯葉をよけてみると 出てくる出てくる 白いキノコの行列だ。
行列の長さは10m程に伸びている。
白いキノコを手に取ってみる。適度な硬さと弾力も申し分ない。
香りも シメジ を思わせるいい香りだ。
初めて見る シロシメジ の行列だった。
食べても毒ではないが 苦味があり おいしくはないという。
歯ざわりはいいので他の食材と合わせて増量剤としての利用価値はあるという。
見本を2本だけ採取して帰ることにした。
紅葉もピークを過ぎた魚沼で いい色 はなんだろう・・・・。
そうだ ! ヒヨドリジョウゴ の実が いい色 のはずだ。

蔓も葉も枯れてしまっているが赤い実は いい色 だった。

撮っていると頭上の ホオノキ の枝で ヒヨドリ が鳴いた。
小春日和には成虫越冬する キタテハ が目立つ。
その姿を追っていると 面白いことに気付いた。菊の花での吸蜜を終えて一休みする時のことだ。
休む場所は地面に落ちた木の葉の上が多い。樹上で休むことはほとんど無い。
地面に降りるとまず翅をいっぱいに広げ そして閉じる。
もう一回翅を広げて閉じるとその後はほとんど開翅しない。
面白いのは 地面に降りた時の方向だ。
必ずと言ってもいい程 翅が太陽光に対して直角になる向きで着地する。
翅を広げて太陽光で暖まろうとするのかと思ったがそうでは無いようだ。
翅を閉じると体には陽は当たらない。
笹の葉に降りた時も 同様だ。
笹の葉にできた影を見れば正確に光と直角になっていることがわかる。
太陽光の影響で体温が上昇するのを防ぐ目的ならば 日陰で休めばいいと思う。
目立つように翅を開いているのはテリトリー宣言なんだ・・・という説を聞いたことがある。
異性に対するアピールかも知れない。
だがそれは晩秋の頃にはあまり意味が無いような気がする。
来るべき春に備えて今から練習をしているのだろうか。