今夜は、隔月に行なっている読書会です。
今月のBeのテキストは、『コンビニ人間』です。
主人公は「普通に生きるとは、なんぞや」というテーマを子どもの頃から、親姉妹から突きつけられ、けれど、そうは生きられない。
自分らしく生きようとしたら、コンビニで生き生きとレジ打ちをしたり、商品の棚の整理をしたり、そうしたことこそが自分らしい生き方なのです。
同世代の人たちが、結婚し、子どもを産み・・・。
彼女もその真似事をしようとするが、どうもしっくりこない。
読みながら、今の若い世代の人たちの生きる苦悩が、見えてきました。
価値観は一つだけではない。
若い人たちが抱えている苦悩は、大きな闇をともなっています。
それを、こうして笑い飛ばせて書ける、村田沙耶香、ただ者ではありません。