妹の飼い犬のディー
妹夫婦が旅行中の10日間預かることになった
これまでもなん度か預かったことがあるので
ディーも慣れたもの、わがもの顔で家の中を飛び回っている
早いもので、ラムが旅立って半年
わずかな期間ではあるが、久しぶりに犬との生活を楽しんでいる
ところで、「虹の橋」という物語があるそうだ
ペットロスを癒すため、誰かがネット上にアップした話だそうで
今では、都市神話のように全世界に広まっているという
この世と天国を結ぶ橋
それが虹の橋で、主人に先だったペットたちは
その橋のたもとで主人がやってくるのを待っている
そこは寒くも暑くもなく、食べ物もふんだんにある
生前の病気も完治して、ペットたちは楽しく遊びまわりながら暮らし
やがて、主人がやってきたら、いっしょに虹の橋を渡って天国に向かうのだという
さて、これまで一緒に暮らした犬たち
と言っても、家内がよく似た置物を買いそろえたものである
この子たちと20年以上にも渡って暮らしていたかと思うと
今さらながらではあるが、感慨深いものがある
やがて、自分にもその時がやってきて
虹の橋のたもとにたどり着いたとする
この子たちがしっぽを振りながら出迎えてくれて
再会を喜び、ひとしきり遊んだ後で
いっしょにその橋を渡る
その光景を想像するだけで、
これからの人生に楽しみがひとつ増えたように思えてくる
一方で、気がかりもある
犬たちが待っているのは私だろうか...
私が家内よりも先に虹の橋にたどり着いたとする
犬たちは喜んで迎えてはくれるだろうが
家内が来るまで待っていると主張しそうだ
逆に、家内が先にたどり着いたなら
犬たちはもっと喜んで
家内を取り囲み、私など忘れたようにさっさと橋を渡ってしまうだろう
せっかくの神話も、私にとってはさびしい話となるのだが
虹の橋がほんとうにあるのなら
私の気がかりなど、取るに足らない愚痴話でしかない...ということだろう
カーペンターズ レインボー・コネクション
Carpenters ♪The Rainbow Connection