平泉寺白山神社。
もう2年以上も前に奈良の室生寺を訪れた時のこと。
その時は秋だったが、季節を飛び越して
雪化粧した山寺の風景を重ねていた。
雪と伽藍のモノクロの世界。
そんな人気のない静寂な風景を眺めてみたいと思ったのだ。
北陸は雪が降る上に信仰の厚い土地柄でもあるので
山寺の雪景色など案外簡単に出会えるとその時は思っていた。
ところが、悪天候が続く北陸の冬に、
しかも週末に出かけようと思うと
中々その機会が巡って来なかった。
昨日はこの冬初めてと言ってもよいくらいの晴天。
この日は逃せないと福井県山あいの勝山市にある
平泉寺へと向かうことにした。
山寺の雪景色を求めて訪れたにもかかわらず、
平泉寺に着いた当初はたじろいだ。
伽藍は雪に埋もれていて思い描いた景色と大きく違っていたのだ。
平泉寺を訪れたのはこれが初めて。
観光写真で知る平泉寺は石と苔に覆われたイメージが強く
そこにコントラストとして雪が加わると勝手に想像していたのだが
一面が深い雪に覆われていて、参道にはわずかに人が歩いて踏み固めた雪道が出来ているだけ。
長い参道を雪に足をとられながら歩き始めたものの
「この銀世界では」と引っ返そうかとも思ったのだが
けれども、北陸では珍しいせっかくの好天。
気を取り直して、ファインダー越しに境内を眺めて見たところ
それなりの雪景色かなとも思えてきた。
ということで、二回に分けて雪深い平泉寺白山神社をご紹介することにする。
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