折にふれて

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6月10日は「路面電車の日」 都電荒川線 軌道緑化の話

2016-06-14 | 鉄道写真

6月10日は、6(路)10(電)の語呂合わせで「路面電車の日」。

平成7年に広島で開催された「路面電車サミット」で制定されたとのことで、

この頃、日本各地で路面電車の利用推進に向けたイベントが開催されるという。

 

そして、6月12日の日曜日。

ちょっとした縁もあり、

ここ、都電荒川線荒川車庫で開催された「2016路面電車の日」のイベントに出かけることに。

オープンから間もない時間にもかかわらず、すでにこの混みよう...というか人があふれかえっている。

車両見学はもちろん、ふだんは立ち入ることができない車庫内の見学は長蛇の列。

レール締結ボルト締めという(かなりマニアック...?!)体験コーナーでさえたいへんな行列ができていた。

また、所狭しと並ぶ荒川線オリジナルグッズの販売コーナーや

沿線商店街の露店にも人また人...。

それもそのはず、10時から13時という3時間のイベントにもかかわらず、

入場者は約4000人とのこと。

この混みようにも納得がいくというものだ。

 

実は、このイベントへ出かけるには理由があった。

 

荒川線 荒川車庫前駅付近の軌道緑化。

 

詳しいことは差し控えるが、軌道緑化の観察がその理由で、

前回の鹿児島市電に引き続いて、仕事の一環として出かけた次第である。

その荒川線と鹿児島市電の軌道緑化には大きな違いがある。

それは植栽の種類で、鹿児島も含め熊本や広島などほとんどの軌道緑化が芝であるのに対し、荒川線はセダムである。

 

これがセダム。

一見、雑草のように見えるが多肉植物。

かなり大雑把ではあるが、サボテンの仲間などという表現も当てはまるかもしれない。

つまり渇水に強く、芝に比べると水やりなど管理の手間が省けるのが最大のメリットだ。

 

余談…。

セダムについてもうひとつ付け加えるなら、

最近、「多肉系女子」なる、植物愛好家カテゴリー(かなりゆるいが)があって、

セダムなど多肉植物を寄せ植えして、楽しんでいる人たちが増えているのだという。

 

さて、荒川線の軌道緑化。

まだ本格採用というわけではない。

今年始まった実証実験で蒸散効果や生物多様性などの環境貢献の度合いを監視している。

そこには、管理の手間のかかり具合も含まれ、採用の可否を総合的に判断する指標とするためだ。

先の記事にも書いたが、軌道緑化が都市の美観形成のみならず

ヒートアイランド現象の緩和など、環境貢献効果がいかほどのものか、

興味深いところである。

 


なんとなくの選曲。

チューリップの曲の中に彼らの故郷、福岡の路面電車を歌ったものがあったはず?!

しばらくyoutubeを彷徨って、ようやく見つけることができた。

♪ しばらくぶりの故郷は

  大きな街に姿を変えていた

   体をゆすって走っていた路面電車はもういない

あらためて聴いてみると、路面電車が出てくるのは冒頭の歌詞だけ。

それだけ「路面電車」のインパクトが強かったということかな。

 

 

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