折にふれて

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音楽とともに、折にふれてあれこれ。

記憶の中の散歩道

2020-06-01 | 自分史・家族史

夕涼みがてら手取川天狗橋付近の園地へ出かけた。

もともと古びた鉄橋だった天狗橋が

平成24年に架け替えられたときに

河川敷に芝生が張られ、遊歩道が設けられるなど

橋周辺も整備され、今は近郊のひとたちの

憩いの広場となっている。

また、遮るものがほとんどないので

大きな空を撮るにはもってこい.。

自宅から車で15分の私にとっても手軽な撮影スポットだ。

 石川県白山市(旧鶴来町)  2020.05.30  19:10     Sony α7S2  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 ( 50mm   f/7.1,1/60sec,ISO100)    

 

夕焼けのオレンジ色が川面にも映りこんでいた。

その光景を眺めながら遠い記憶を手繰っていたのだが

それは子供の頃のあるテレビCMに描き出されたシーンだった。

番組は『ゴールデン洋画劇場』でスポンサーは『ウールマーク』

...だったかもしれないが、確かではない。

番組やスポンサーに興味があったわけではなく

ただ、CMの映像と音楽に惹かれていたからで

その記憶はその後も永く心に残り続けた。

 

日が暮れようとする川沿いの道。

そこを小さな男の子がひとり、

涙を流しながらとぼとぼと歩いている。

やがて父親(と思しき人)が現れると

男の子はさらに泣きじゃくり

手の甲で何度も頬をぬぐう。

父親が何か言葉をかけ、男の子が泣き止んだところで

二人は手を繋ぎ川沿いの道を歩きだす。

夕焼けの中、二人の姿は次第に小さくなっていく。 

 

今ではその記憶もずいぶんと薄れてしまったが

確かそんな映像だったと思う。

そしてその時、バックに流れていたのがこの曲のサビの部分だった。

 
 Burt Bacharach - What the world needs now is love

 

その曲がバート・バカラックの楽曲だったことを知ったのは

それからずっと後、親元を離れ大学に通うにようになってから。

ふと、この曲が下宿のラジオから流れてきた時だった。

 

 

 

 

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