折にふれて

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能登半島地震の記憶2

2024-01-11 | 能登

地震発生から10日経ちました。

現在判明している被害状況は死亡206名、行方不明52名、負傷者567名、

避難生活者約26000名とのことです。

建設会社に勤めておりますので、被災した建物の調査など

少しでも復旧のお役に立つことができたならと

これまでに2回、被災地に入りました。

1回目は3日。寸断された道路を能登の顧客の情報を頼りに迂回を繰り返し、

5時間かけて七尾市に着きました。

平時であれば1時間余りの行程ですが、道路の陥没や隆起による通行止めや

放置車両や給油待ち車列による渋滞でそれほどの時間がかかったのです。

倒壊した家屋、倒壊に至らないまでもとても住むことはできない家屋。

外壁が剥がれ落ちたビルなど、これまで映像としてだけ眺めていた光景を

目の当たりにしましたが、驚くとか悲しいとか、そんな言葉では形容できない

重苦しい気持ちになりました。初めての感情です。

その時、神戸や東日本、熊本の震災を目の当たりにした方たちも

同じように感じたのだろうかと思いましたし、

さらに、自分は今までの震災を傍観していただけなのかもしれない、とも思いました。

ただひとつ。そんな気持ちを多少なりとも慰めてくれたのは

すでに県外からの救急搬送車や物資輸送の車がたくさん駆けつけてくれていたことです。

近県はもちろんのこと関東や関西、中国山陰、東北からのナンバーも見かけました。

地震発生から一昼夜しか経っていないにもかかわらずです。

「一分一秒を争う」という慣用句もありますし、人命を考えた時に悠長なことは言っていられませんが

現実的にはこの全国各地からの支援は人員確保や出発準備を思うと

できる限りの迅速さだったはずです。

駆けつけてくれた方々の心意気をありがたく受け止めた次第です。

 

続きます。

 

 

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