梅雨が明けて10日あまり。
それにもかかわらずもうひと月以上も
暑い夏に耐えているような感覚だ。
きっと、連日続く夏空に猛暑で日付の感覚がマヒしているのだと思う。
以前シンガポールに赴任したことのある友人から聞いた話だが、
年中熱帯気候が続くシンガポールにいると
出来事は覚えているが、いつのことだったのか
思い出せないことが多いのだという。
四季があるからこそ時間感覚を保てるのだろう、とも言っていた。
四季だけではない。
晴れの日があって、雨の日や曇りの日もあるからこそ、
その時の空気感とともに時間の流れを記憶できるに違いない。
ただ熱いだけで抑揚のない日々。
数日前の出来事でさえ遠い日のことに思えてしまい、
梅雨明け以来の時間が間延びして流れているようだ。
さて。そんな体に悪い暑さは避けて、と家でのんびりと過ごす休日。
さらに涼しげな写真はないものか、と
探し当てたのが越前岬でのこの一枚。
厚い雲が空一面を覆い、
時折、冷たい雨も落ちてくる梅雨の日。
光量、コントラストとも乏しかったが
その状況でも岬全体を覆う鮮やかな緑が印象に残った。
ひと月前の出来事。
猛暑の中でこの梅雨の景色が遠い昔のことのように懐かしく思えた次第でもある。
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