はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

奥穂高岳に登って来ました(6)

2017-09-15 18:31:31 | 山歩き
奥穂高岳の山頂で展望を楽しんだ後は、いよいよ下山です。まずは前穂をめざして吊尾根を歩きます。吊尾根は奥穂と前穂を結ぶ稜線で、上高地の河童橋からも良く見える稜線です。15年前にも歩いた道だし、地図のコースタイムが紀美子平まで1時間30分になっているので、軽い気持ちで歩き出したのが大間違いでした。
これからめざす前穂高岳です。鎖場を下っていきます。こんな場所がつづきます。三点支持で確実に下っていきます。


左手には時々、涸沢が見えます。なかなかの高度感です。


右手には上高地が見えます。この登山道は基本的には岳沢側に造られています。


ペンキの丸印に従って進みます。外れると命の保証はありません。


前穂の先にある、明神の峰々も迫力を増して来ました。


今日は上高地からも吊尾根が、よく見えていることでしょう。


燕岳や遠くには鹿島槍ヶ岳も見えます。


緊張が続く登山道ですが、イワツメグサが慰めてくれます。


前穂はすぐそこに見えているのですが、なかなか近づいてくれません。


蝶ヶ岳の小屋が見えます。昨年お世話になった小屋です。


とんでもない所に道が造られているのがわかります。右側は、けっこう切れ落ちています。


西穂高の稜線も迫力があります。一番高いピークが西穂高岳です。


下の方に岳沢小屋が見えて来ました。


そして、やっと紀美子平に到着です。時刻は午後1時30分です。奥穂からここまで2時間半近くかかってしまいました。


これは大変です。当初は、バスのあるうちに上高地まで行って、どこかの温泉にでも泊まろうと考えていたのですが、(15年前はそうしたのです。)甘い考えでした。今の私の足ではとても無理ということに気がつきました。そして、ここから岳沢小屋に泊めてくれるように連絡を入れました。(予約制の小屋というのは後で知りました。空いていたからよかったのですが‥。)到着も遅くなりそうと伝えておきました。
前穂の頂上までは30分ですが、そんな余裕はありません。


歩いて来た道を振り返ります。奥穂の山頂が遥か彼方に見えます。


アップでないと、どこが山頂かわかりません。いつの間にやら白い雲が増えて来たようです。


今回はここまでです。次回は重太郎新道を下ります。まだまだ大変な道がつづきます。

※登山した日 9月5日