地下鉄、それは過去に行く出口、
過去へとつながる道。
思ったままの場所へ、
自在に行ける地下鉄を手段に、
軽々と過去へとタイムスリップ。
そして今まで知ることのなかった、
事実の数々。
幾度となく時間をさかのぼったり、
戻ったりする主人公。
時間の逆行によって戦前、戦後、
亡き兄、父親、母親、
そして真次、みち子の過去が見えてくる。
タイムスリップを通して
家族というものを見直すことになる。
血縁とは切っても切ることの出来ないもの。
自分の力ではどうにもならないもの。
父そして兄への想い。
父親の精一杯の生き様。
真次と一緒に地下鉄に乗って、
過去への道を違和感もあまり感じさせないで
通過させてくれます。
真次とみち子の関係、
運命的な巡り会い。
みち子のかけがえのない愛の深さを
感じ取ることが出来ました。
そして、考えもしなかった驚きの内容とは…。
(2回驚きました。)
みち子とのあまりにも悲しい結末。
目に浮かんでくる時代描写も
生き生きとしています。
せつないけれど、明るい光も
少しは見えてくるラストでした。
もうすぐ映画となって上映されます。
堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たかお、
田中泯らが出演。
どんな映画になっているのでしょうか?
楽しみです。