『天使の卵』に続いての市原隼人と
『出口のない海』の上野樹里が主演 。
監督は熊澤尚人。
「不思議な虹を見た…」
章ごとにタイトルが付いているので
内容が理解しやすいです。
佐藤あおい(上野樹里)の切なさ、
可愛さがいっぱい詰まった映画でした。
智也(市原隼人)は、
情けない男を演じています。
あおいの心まったくに気付かず、
女の子ばっかり追いかけている智也。
智也が働く映像制作会社は、
パワーハラスメントが蔓延しているよう。
現実はどうなんだろうかと、
思ってしまいました。
目の不自由な役の蒼井優の存在感が、
この映画に厚みを
もたらしているような気がします。
相田翔子もいい脇役を演じていました。
最近多い、愛した人が死ぬ青春映画。
亡くなった後になって
深い愛に気付くのも、
いくつか見受けられます。
この映画は、悲しい内容なのに、
笑える場面も多くあって、
結構楽しい映画でした。
最後にはホロッときました。
光の映像がきれい、
そして不思議な虹も神秘的です。

佐藤あおい(上野樹里)の
劇中の監督作『THE END OF THE WORLD』の
光線が反射した映像もきれいです。
種とも子のエンディングの曲、
ぴったりこの映画にマッチしていて、
さわやかな余韻を残します。