象の背中
2007-11-02 | 映画
主人公は役所広司 、妻に今井美樹 、
子供達に塩谷瞬 、南沢奈央 、
愛人に井川遥 、
岸部一徳が主人公の兄を演じています。
末期ガンで死を迎えるようになった
男の心の旅路を描いています。
思ったほど、泣くことはなかったです。
宣伝に乗せられ、
きっちりハンカチの用意をしていましたが、
涙は時々、にじむ程度に終わりました。
奥さん役の今井美樹、
生活のにおいが感じられないし、
言葉使いも冷静な感じで、
気になってしまいました。
あんなきれいな奥さん、
素晴らしい家族があっての
井川遥演じる愛人の存在。
奥さんはその存在を知ってるようなのに…。
冷めた目で見てしまいました。
ドロドロの映画にしないための
意図的な面もあるかとは思いますが…。
肺ガンはたばこが原因が多いのに
最後まで止めないし、
延命治療も拒否します。
自分の思い通りに、生き抜いた…と
いうことでょうか?
今井美樹と井川遥、
うつむいた顔がよく似ていて
どちらがどちらか分からなくなって、
こんがらがってしまう場面がありました。
塩谷瞬 、南沢奈央演じる、
子供達は良かったです。
すごく自然な感じで
彼らの心に入っていけました。
ホスピスでの
兄(岸部一徳)との会話の
シーンは感動的でした。
役所広司、
どんどん痩せ行く体とともに
真にせまった演技が
素晴らしかったです。
優しい愛に包まれ
「死ぬまでは、生きていたい」と
最後まで精一杯生きた人生。
だから重いテーマなのに、
映画を見終わった後も
割と心は軽かったです。
後を引かない悲しみです