一年ほど前に、
この本を手に入れましたが、
図書館で借りてきた本など、
他の本を読むのに忙しくて、
長らく放置状態。
映画封切り直前に、
やっと読み終えました。
内容は、織田信長の命を受け、
安土城を築城に至った人物、
岡部又右衛門を主人公として、
彼の息子や
お城造りに関わった職人達の物語です。
映画では西田敏之主演で、
今月12日から公開されます。
織田信長の偉容を、
人々に知らしめすために
建造された安土城。
壮大で、そして華麗。
信長の願望を現実のものとしようと
又右衛門は、既成概念を取り払い
城造りに臨みます。
天にそびえるような、
城を造ってみせるという
又右衛門の意志の強さ。
らっぱ達の抵抗に遭遇しながらも
地雷の赤い炎をめでたい火天として、
築城完成へと突き進む強固な信念。
ひな形を燃やす実験は、
映画ではどの様にしたのか
興味深いです。
材木を組み合わせることによって
木に生命力をもたらす。
木に力を生み出しながら、
城を造営していきます。
城造りのプロセスは、
知識のない自分には
あまり理解できなかったですが…
鏡のような湖水、青い比良山、
比良山の白い冠雪。
情景描写も知っている場所なので
風景を想像することができて
物語にはいっていきやすかったです。
紅蓮の炎の中にそびえる五層の塔、
壮大な夢をかけた城誕生から
悲劇的な安土城の最期の描写、
赤い炎が目に浮かびます。
なんて、もったいない!!
この目で幻の名城、
安土城を見てみたかったです!!