のぼうの城 上 (小学館文庫)
のぼうの城 下 (小学館文庫)
「のぼう様」と呼ばれ、
領民たちから、
愛される謎の男、成田長親。
埼玉県行田市に昔、忍城があり、
そこには
「のぼう様」と言われる城主の長男が居り、
三成に対して戦を始める。
「のぼう様」の由来は「でくのぼう」から
小さな城、忍城(おしじょう)に、
攻めてくる三成の大軍。
守るは一千にも満たない兵士。
城の臨時城主は「のぼう様」
初戦は圧勝。
次に三成は本気になり、
水攻め行うが、
長親「のぼう様」は水攻め攻略に対し、
敵中で田楽踊りをおどり、鉄砲の的になる。
忍城側の武将には、
正木丹波 柴崎和泉、酒巻靱負、甲斐姫 、
それぞれが個性たっぷりに書かれています。
対する豊臣側の武将には、
石田三成、大谷吉継、長束正家
忍城に対し豊臣側は10倍の兵、
そして非常な水攻め、
でも忍城を落とせなかった。
どうしてなのか、
その謎を解明。
長束正家がたった一人だけ、
悪人っぽい。
その他の登場人物は
結構魅力ある人物に
描かれています。
読後感はいいです。
時代小説といっても
かたぐるしい表現ではなく、
結構読みやすくて楽しめました。
野村萬斎主演で映画化。
水攻めなどのシーンがあり、
震災の影響で上映延期です。