主人公は下関に住む、
ドジな20歳の大学生、樽井翔太郎。
先輩を手伝って門司で、
たこ焼き屋台のバイトをしています。
偶然知り合ったヤクザの組長の娘で、
セーラー服の美少女、
花園絵里香の狂言誘拐を遂行。
平行して本当の殺人事件も‥
登場人物もマンガ的、
個性豊かな人達です。
ドジな主人公の行動もとても愉快。
登場人物の会話もおかしいです。
一番笑ったのはワカメ男。
舞台は関門海峡。
推理小説としても、
なかなかうまくできていて、
狂言誘拐の裏にあるトリックが巧みです。
現場である関門海峡の情景が
目に浮かぶようです。
この辺りは過去に修学旅行で、
行ったことがあるので、
巌流島、和布刈神社などの、
地名は記憶に残っていて
なつかしい感じがします。
とても読みやすくテンポもよく、
楽しい誘拐ミステリでした。
狂言誘拐としては
東野 圭吾の「ゲームの名は誘拐 」
ヤクザの子供の誘拐としては
荻原 浩の「誘拐ラプソディー」に似た設定でした。
この作品、大野智主演で1月3日ドラマ化されます。
3日までに間に合いました。